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- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622030515
感想・レビュー・書評
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レヴィ=ストロースへの長い長いインタビューを纏めたもの。幼少時からインタビュー当時まで約80年の出来事や思想の遍歴、芸術への嗜好がトータルで網羅されいる。インタビュアーがよい。刊行物を読破し、熟知した故の共感とともに鋭い挑発で本音を引き出す。咄嗟の受け答えを要されるインタビュー形式ならではの誘発効果。しかしたじろぐことなく切り返し答える回転の早さは流石だ。処世術に長け、他者への辛辣な意見も屡々。特にサルトルへの言及は厳しい。でも私にはサルトルの(思想ではなく行動の)分かりやすさの方が親しみやすかったり。
うん、でも氏の構造的思考と文学的思考のミックスは魅惑的で興味深く、知的好奇心を強く促す。いつかは『神話論理』を読破できる素養を身につけていきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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