夜と霧 新版
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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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具体的な運命が人間を苦しめるなら、人はこの苦しみを責務と、たった一度だけ課される責務としなければならないだろう。人間は苦しみと向き合い、この苦しみに満ちた運命とともに全宇宙にたった一度、そしてふたつとないあり方で存在だという意識にまで到達しなければならない。
― 130ページ -
収容所に入れられ、なにかをして自己実現する道を断たれるという、おもいつくかぎりでもっとも悲惨な状況、できるのはただこの耐えがたい苦痛に耐えることしかない状況にあっても、人は内に秘めた愛する人のまなざしや愛する人の面影を精神力で呼び出すことにより、満たされることができたのだ。
― 61ページ -
かつてドストエフスキーはこう言った。
「わたしが恐れるのはただひとつ、わたしがわたしの苦悩に値しない人間になることだ」
(中略)彼らは、まっとうに苦しむことは、それだけでもう精神的になにごとかをなしとげることだ、ということを証していた。最期の瞬間までだれも奪うことのできない人間の精神的自由は、彼が最期の息をひきとるまで、その生を意味深いものにした。
― 112ページ
みんなの感想・レビュー・書評
自分は無いものねだりで何かあると人のせいにする心癖を持って生てきた。それはまさに「生きることから何かを期待する」生き方であった。 その自分の生き方がいかに受け身なものであったか。この著書を読む事で感じる事ができた。 「恋人を失った」「収入が減った」ちょっとした何かを失ったことで人生の全てを失ったかのように失望し落胆してきた自分の半生。 地位や名誉、自分の体毛、そして自分の脂肪まで失って骨と皮... 続きを読む »
わたしたちが生きることからなにかを期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題なのだ、ということを学び、絶望している人間に伝えねばならない。哲学用語を使えば、コペルニクス的転回が必要なのであり、もういいかげん、生きることの意味を問うことをやめ、わたしたち自身が問いの前に立っていることを思い知るべきなのだ。 生きるとはつまり、生きることの問いに正しく答え... 続きを読む »
2012年3月12日【朝活@NGO、朝食読書会@伏見】
開催報告はこちら→http://ameblo.jp/asakatsu-ngo/day-20120312.html
人間とはなにものか。人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とはガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ。p145
精神科医、ヴィクトール・フランクルによる強制収容所の体験を描いた作品。
言葉で表現できないほど多くの事を感じさせる作品です。
繰り返し読んで、いつかこの感動を言葉にできたらと思います。
人間の必読書です。
歴史上最悪な大量殺戮、ホロコーストをユダヤ人心理分析者が、「医者」としてではなく、一収容者として体験した自分や仲間の心理を見つめた本。 自分だけはきっと助かるのだ、という「恩赦妄想」、 悲惨な状況に居る自分を客観的に見るような「冷たい好奇心」、 生きていくために周りと同化していこうとする「内面の死滅」、 そして外部からの攻撃から身を守る為の防御法として「無感覚」。 このように収容者が... 続きを読む »
この文章の向こう側、その苦痛の大きさに、ただただ圧倒された。
それを、心理学的な考察も交えながら後世に伝えようとした著者のことを心から尊敬する。
戦争の記憶が薄れていっている今、それを忘れないためにも読み継がれていくべき本だと思う。
強制収容所にいれられた精神分析医が、専門家として、自身を含めて体験した収容所での生活(自由や権利など人間として生きてくことが困難な環境)で人がどのようになるのかを入所前・中・後にわけて記述した良書。
「人間とは、ガス室をつくる一方でガス室で祈ることができる存在である。」といった考察や、どんな環境でも自分の中に軸(自らの内面方向を向いている自己向上的な価値観)を持ってる人間は最後まで人間らしさを失わなずにモチベーションを見出すことができていたと述べられる。
人とは、どんな状態でも、人であれると感じさせる本であったし、また、それは自分にも当然言えると、深く感じた本。
ぜひ読んでおく価値がある本です。
あの地獄にいても人間としての尊厳、良心を忘れなかったフランクルさんに脱帽。借りて読んだが、買ってきて手元に置いておくつもり。
多くの人に読んでほしい。
当時とは比べられないですが、まるでそこにいるような感覚を味わいました。
ただの収容所の体験記ではなく、著者の、心理学者としての見解も書いてあるのが面白いところだと思います。
旧版も合わせて読みたいです。
ユダヤ人精神分析学者である著者ヴィクトール・E・フランクルがナチス強制収容所体験をつづった名著。
よくある収容所での悲惨な体験のみをつづったものではない。他の体験談とは違い、収容所生活で人間の心理の変化を冷静に分析する。
どうすれば苦しみを耐えぬくことができたのか?「無感情」「無感動」になることで自分に大きな盾を身につけることができる、と知ることができた。何回かこの著書を読んだが、大きな人生の糧となる事柄が詰まっていた。
詳しく書くと長くなるので、こちらに書きました。
http://book-review21th.com/review/20120410946/index.html
20世紀の名著みたいな特集で必ず登場する本書、テーマの尋常じゃない重さにずっと敬遠していたのだが、友人が絶賛していたのでよんでみた。 一時期筆者が収容されていたというダッハウの強制収容所にいったことがある。ミュンヘン郊外のなにもない場所にぽつんと仕切られたその世界は映画のセットのような、中途半端なリアリティーでそこに存在していた。南部ドイツの夏の青い空と白い砂の地面と突き出るように立っていた慰霊... 続きを読む »
ナチスによる強制収容所での体験を心理学者が淡々と語る名著。 収容されるまでと収容されたあとの悲惨な日々の描写について語られる前半部分は、正直なところ読んでいて目を背けたくなりました。 本書の凄いのは後半。心理学者の視点から収容所での人々の行動、意識を分析するくだり。あそこまで悲惨な状況にあっても、プライドを失わず、宗教、家族愛、そして死ぬ意味を主体的に考えることによって生きる意味を見出そうとし... 続きを読む »
示唆に富む。 この時期に読んでおき良かった。 困難な状況において、人間は原始に戻る。 生の目的は文字通り「腹を満たす」ことに行きつく。 そこでは美や他愛、宗教心などは不感の対象となる。 ここで考えうるのは、欲求には段階があるということである。 マズローのそれをここで解として引用する気はないが、 初期の、最低限の欲求に生理的なそれがあるのは異論のないところであろう。 次に考えるべきは... 続きを読む »
第29回「入学したばかりの君たちに」
三葛館一般 946||FR
保健看護学部 武用百子先生
人に深く関わろうとするとき必ず行きつく問いがある。
“人間”とはどのような存在なのか――。
“生きる”とは何か――。
その時初めて手に取る本ではない。
明るい展望を見据えて入学してきた諸君に、
この本を読み“その問い”を考え続けてもらいたいと思う。
和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=49347
凄惨過ぎて、リアリティのかけらもなくて、これ…フィクションだよね…???????????????????
という気持ちになってしまう。

題名だけ有名で、ようやく読んだ本。




