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- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622046806
作品紹介・あらすじ
嫌悪の対象としての父親、愛憎なかばする母親のもと、学校ではおとなしく家では暴君のようにふるまう「その子」の引き裂かれた感情に入り込み、五十年前の南アフリカの、暴力がひそむ日常生活を、今日の問題としてみごとに蘇らせたファン待望の自伝的物語。
感想・レビュー・書評
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繊細な少年時代を描く自伝だが、主人公は「その子」。人種問題、気候、宗教、言語が、多感な南アの白人少年の描写や考え方の中に埋めこまれていて、砂浜から顔を出すガラスの切先みたい。鋭く、危なっかしく、それでいて確固としていて、昏い。
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階級的にも経済的にも宗教的にも
あらゆる場面で
上から下からの目には見えない
ラインが引かれ
その閉塞感のなかで
自我に目覚めていく
少年のやり場のない
想いが じんわり迫ってきます
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