チェーホフ短篇と手紙 (大人の本棚)

  • みすず書房
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本棚登録 : 38
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622048237

作品紹介・あらすじ

そのメッセージを正しく受けとめたとき、甘美な感傷は消えるであろう。チェーホフは甘くはなく、苦いのである。選り抜きの作品と肉声が、作家の真実を伝える。

感想・レビュー・書評

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  • 自然と心理の描写が、飾りがなくストレートでインパクトがある。ロシアの人間の多様性が短編に良く現れている。自然と人間への共感も感じる。

  • 2013/6/11購入

  • 個人的には手紙のパートが大好き。なかなか見えてこないひねくれ者の本心がチラッと見えたような見えないような…
    読み終わる頃にはチェーホフが好きになってしまう気がします。

  • [ 内容 ]
    そのメッセージを正しく受けとめたとき、甘美な感傷は消えるであろう。
    チェーホフは甘くはなく、苦いのである。
    選り抜きの作品と肉声が、作家の真実を伝える。
    「チェーホフを知っていますか」と問われた人はたいてい「もちろん知ってますよ」と、まるで侮辱されでもしたような口調で答える。
    「小説は?」
    「小説? あまり読んだことありませんね」
    チェーホフ自身はみずからを短篇小説家と思い、そう自負していたにもかかわらず、読者は戯曲の方へ引き返す。
    なぜか?
    その問いにいくらかでも答えようとして、本書は編まれた。
    自分のうちの「奴隷の血」をしぼり出せ。
    自由な人間たれ。
    それがチェーホフのもっとも重要なメッセージであった。
    チェーホフは甘くはなく、苦いのである。
    短篇作家である編者ならではの選択による「浮気な女」「ロスチャイルドのバイオリン」など10作に、チェーホフの本質を明かす手紙の抜粋を添えた一冊選集。

    [ 目次 ]


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