罰せられざる悪徳・読書 (みすずライブリー) (みすずライブラリー)
- みすず書房 (1998年9月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622050292
感想・レビュー・書評
-
読書という喜びについて。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文学
読書 -
読書なんか悪徳だあー!と叫んでる本かと思いきや、表面的で通俗的な目的ではなく、真に本質に迫った読書のために通る階梯を、幼少期から大人になってまで真摯に描いたものだった。「だが突然私は読書のことを考えた。読書がもたらしてくれるあの微妙かつ繊細な幸福のことを。それで充分だった。歳月を経ても鈍ることのない喜び、あの洗練された、罰せられざる悪徳、エゴイストで清澄な、しかも永続するあの陶酔があれば、それで充分だった。」p.4
-
「理想の読者」には自分はほど遠いと改めて実感。
-
題が秀逸。
言うねえ。薄々感づいてはいたけど。
っていう、ショウペンハウエル『読書について』以来の感覚を味わえた。本を読むということについて改めて考える。
理想の読者への道のりは遠い。
『彼は一介の読者であることに満足し、自分の愛する本、いまのところほとんど人目を引かないが20年後には有名になっているはずの本を、ひそかに、最良の友たちに推奨するだけで満足する。』 -
うーん、気づかないふりしてましたが…やはりそうでしたか!