罰せられざる悪徳・読書 (みすずライブリー) (みすずライブラリー)

  • みすず書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622050292

感想・レビュー・書評

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  • 読書という喜びについて。

  • 文学
    読書

  • 読書なんか悪徳だあー!と叫んでる本かと思いきや、表面的で通俗的な目的ではなく、真に本質に迫った読書のために通る階梯を、幼少期から大人になってまで真摯に描いたものだった。「だが突然私は読書のことを考えた。読書がもたらしてくれるあの微妙かつ繊細な幸福のことを。それで充分だった。歳月を経ても鈍ることのない喜び、あの洗練された、罰せられざる悪徳、エゴイストで清澄な、しかも永続するあの陶酔があれば、それで充分だった。」p.4

  • 「理想の読者」には自分はほど遠いと改めて実感。

  • 題が秀逸。

    言うねえ。薄々感づいてはいたけど。
    っていう、ショウペンハウエル『読書について』以来の感覚を味わえた。本を読むということについて改めて考える。

    理想の読者への道のりは遠い。
    『彼は一介の読者であることに満足し、自分の愛する本、いまのところほとんど人目を引かないが20年後には有名になっているはずの本を、ひそかに、最良の友たちに推奨するだけで満足する。』

  • うーん、気づかないふりしてましたが…やはりそうでしたか!

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著者プロフィール

(Valery Larbaud 1881–1952)
フランスの小説家・詩人・批評家・翻訳家。フランス中部ヴィシーに生まれる。幼年期より外国各地を旅した経験を基にした、コスモポリタンの青年バルナブースを主人公とする『裕福なアマチュアの詩』で作家デビュー。この作品を改作した『A・O・バルナブース全集』が代表作となる。少年少女の独自の内面を鮮やかに描き出す小説、「内的独白」を用いた心理小説を多く発表。創作活動に加え、該博な知識と豊かな語学力を駆使した国内外の作家や作品についての批評活動、ジョイス、バトラーの作品をはじめとした翻訳活動を精力的に行なった。

「2022年 『聖ヒエロニュムスの加護のもとに』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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