- Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622070474
感想・レビュー・書評
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nofrillsさんのブログ「ごらんなさい、と写真は言う」
の中にあった一冊。http://nofrills.seesaa.net/article/295323411.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
哀れみにならないように、同情にならないように。
写真ごしに向こう側の惨劇をみて、その人たちの気持ちまで本当にわかるのか。あの津波の映像に「慣れて」しまうことの恐ろしさも指摘されている。Regarding the pain of othersが原題。写真は人々の苦しみを本当にみるものに伝えられるのか、どの程度?という写真論としても勉強になる。
「感情を鈍化させるのは受動性である。」 -
【目次】
他者の苦痛へのまなざし
謝辞
原注
訳注
訳者あとがき
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【目次】
他者の苦痛へのまなざし
謝辞
原注
訳注
訳者あとがき
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写真展や写真集、ドキュメンタリー映画やテレビ報道で日夜、戦争や動乱で傷つく人々を目にする我々はそこから何を汲み取れるのか。自分が置かれたとりあえずの安全圏と彼らが身を置く過酷な状況との間に横たわる絶対的な溝の深さに、我々のまなざしは容易に諦念や憫笑、果ては無関心へと横滑りする。そもそも恣意的な、政治性を帯びざるを得ないこれらの映像を前に発言を迫られる“我々”とは誰なのか──。ソンタグは峻刻にも過酷な戦争体験を挟んで対峙する“彼ら”と“我々”の間に相通じる理解は成立しないと断じる。切って捨てるような結論を、それでも僕らは終わりではなく始まりと捉えなければならない。
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「写真論」以来約20年振りにソンタグの著作を読んだ。相変わらず読みにくい文章だ。恐らくは9.11触発されたのであろう文章は、前後の世界情勢(ボスニア対セルビア=クロアチア戦争やイスラエル・パレスチナ紛争等々)を織り込みつつ、戦争・紛争と写真を軸に論じられていく。
短いながらも難解な文章の中で考えたことは、ソンダクが語る写真という形式によって伝えられる悲惨で目を覆わんばかりの出来事そのものよりも、むしろそれを解釈する側にかかっている政治的、文化的な縛りこそ、真剣に考えるべき問題ではないかということだった。
なかなか上手く言葉に出来ないので、引き続き考察していきたい。 -
映像、写真、テレビ、映画…
1回読んだだけでは、なかなかダイレクトには内容を理解できたとは
思えないけど、興味深く読めた。
「写真論」も気になる。てか、先に読んだほうがよかったのかも。 -
スーザン・ソンタグの本を初めて読んだ。凄い。柔軟さとしなやかさが強さであることを示している。当初、「鞭のようだ」と思った。が、それは正確ではない。衣(ころも)のように包み込み、水のごとく浸透する、と言うべきか。
http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20100427/p3 -
(後で書きます)
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ソンダクの写真論。報道写真への考察が面白い。