関係としての自己

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著者 : 木村敏
  • みすず書房 (2005年4月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622071440

関係としての自己の感想・レビュー・書評

  • 意識に現象しているこの世界は、すべて健全で有用な錯覚から成り立っているのではないか。p5

    関係内在的な自己 p94

    キルケゴール「自己とは関係が関係それ自身と関係するという関係である」p99

    ハイデガーによれば、現存在の特筆すべき特徴は、存在するということを理解しながら存在者と関わる点にあるのだが、こうして存在論的差異を成立させている「差異化しうる」ということ自身の可能性の根源を、現存在はみずからの本質の根拠のうちに確保している。そして存在論的差異のこの根拠のことを、ハイデガーは現存在の「超越」Transzendenzと名づけ、《超越において、現存在ははじめて、みずからそれであるところの存在者に、つまり自己「自身」として現存在に到達する。超越が自己性 Selbstheit を構成する》という。つまりハイデガーにおける基礎的存在論の眼目は、個々の存在者にあるのではないことはもちろん、それらにいわば「通底」する「存在そのもの」にあるのでもなく、この両者を隔てつつ結びついている「差異」そのものに、それも自己の「自己性」を構成する「超越」としての差異そのものにある。p191

  • 精神医学と生命論、哲学が交わる点が見えた。
    よめば読むほど自分が精神分裂症と離人症を併発しているように思えてきて、色々と苦しい本だった。
    病気を病気だと言うこと、それの「解決」に向けて骨を折るほど、その人を「病人」にしてしまうというベイトソンの指摘はしっかりと心に留めてある。

  • 木村敏さんの最新の著作になるのかな?
    あいかわらず敏さんの本はすばらしい。
    たくさんの刺激に満ちているし、ここからいろんな本を訪ね歩くこともできる。
    木村敏さん、精神医学に限らず、日本の思想界でもっと注目されないかな。

  • 敏はえらいです。現象学的な精神分析は非常に好きです。「あいだ」ですね。でも、この本はあんま覚えてないな。結構難しかった気がする。

  • 難解。いや、何回読んでも理解できたとは思えない。

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関係としての自己の作品紹介

「私」とは何か。「自己」とは何か。豊富な臨床経験と、生命や存在への透徹した眼差しをとおして、自己という奇妙なあり方の謎に迫る、木村人間学の到達点。

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