別離のとき

  • みすず書房
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622072799

作品紹介・あらすじ

幻滅の専門家、陽気なペシミスト、そして挫折の小説家、グルニエの最新短篇集を名訳で。人生における出会いと別れを苦いユーモアで語って比類なき十の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 最近お気に入り、ロジェ・グルニエ

    さっそく今度はこちらを読んでみた。

    10篇がおさめられた短編集

    そのうちの9篇がグルニエが80代になってからの作品!

    ストーリーはユーモアと皮肉がいい感じにちりばめられて、
    なんといっても結末の「あ~あ(やっぱり)」

    途中まで良いと思ったんだけど…
    珍しく頑張ってみたら、あれれ?
    結局こうか、と言うような。


    「オスカルの娘」
    幼なじみの男女二人、
    恋愛関係ではないけれど、身近な存在。
    最後のセリフが素敵だ。

    「アシメントリー」
    隣に住む人、その元夫それぞれにあることをする主人公。

    私も日々の中でなんとなく「ペア」を作ろうとする癖と言うか
    そんなのがあることに気付いた。

    「お生憎さま」
    大好きな人がいて、その人が手に入らないから…とある作戦。
    これがまた…

    「別離の時代」も、しみじみとだんだん良いな。

    また、良いもの読んだとホクホクの心。

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著者プロフィール

Roger Grenier(1919-2017)
フランスの小説家、ジャーナリスト、放送作家、編集者。
ノルマンディ地方のカーンに生まれ、フランス南西部のポーで育つ。大戦中はレジスタンス活動に関わり、戦後アルベール・カミュに誘われて「コンバ」紙の記者としてジャーナリストのキャリアをスタート。その後、ラジオの放送作家などを経て、1963年よりパリの老舗出版社ガリマールの編集委員を半世紀以上務めた。1972年、長篇『シネロマン』でフェミナ賞受賞。1985年にはそれまでの作品全体に対してアカデミー・フランセーズ文学大賞が授与された。刊行したタイトルは50以上あり、とりわけ短篇の名手として定評がある。邦訳は『編集室』『別離のとき』(ともに短篇集)、『黒いピエロ』(長篇)、『ユリシーズの涙』『写真の秘密』(ともにエッセイ)など。亡くなる直前までほぼ毎日ガリマール社内のオフィスで原稿に向かっていたが、2017年、98歳でこの世を去る。本書は生前最後の短篇集。

「2023年 『長い物語のためのいくつかの短いお話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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