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- Amazon.co.jp ・本 (145ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622073161
作品紹介・あらすじ
圧制から解放されたロシアは我々の側に来るのか。1920年、十月革命から2年半後、哲学者ラッセルはイギリス労働党代表団とともに革命のロシアを訪れた。レーニン、トロツキーと会い、都市・農村では人々と対話を交し、多くの文献資料を読んだ。そして、単にこの時点での現地ルポというだけでなく、ソ連社会の本質的な問題を透察した書を著わしたのである。読者は、彼がここで提出し議論した問題のいくつかが、まさにかつてのソ連で具体的な問題となっていたのを見出すであろう。「代議制政府の新形態について興味ある実験」をロシアに期待したラッセルが見たのは、「すでに死滅しかけている」ソヴィエト民主主義であった。革命理論の狂信と不寛容は、同胞の苦悩と悲惨にも盲目な国家のテロルを生む。この書の1948年版の序文に、彼は「それ以後のロシア共産主義の発展は、私がかつて予想したものと似ていなくもない」と書き記した。ロシア共産主義はなぜ失敗したのか。成功の可能性はあったのか。その条件は何か。そしてペレストロイカ以後のロシアを考えるうえでも示唆に富む書。
感想・レビュー・書評
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革命的希望としてのボルシェヴィキの影響力は、ソヴィエトの中でよりもロシア国外の方が大きい。
ボルシェヴィズムは宗教の中ではキリスト教や仏教よりもイスラム教と同列におくことができる。キリスト教と仏教は本来、神秘的な理論、瞑想好みの個人的な宗教である。イスラム教とボルシェヴィズムは実際的、社会的、非精神的で厳正の国を勝ち取ることに関心を持っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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