- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622075691
作品紹介・あらすじ
「革命」ばかりが語られてきた不完全性定理について、本来の定理としての醍醐味を語る。ゲーデル、チューリングをはじめとする驚くべき頭脳がシステムの性質を探る、創造性あふれる営みを垣間見る旅。しかも数々の誤用例を素材に、ゲーデルの定理では言えないことまでを徹底的に点検し、定理の射程を明らかにしている。認知科学、物理学、神学、ポストモダン批評など、思いつくかぎりの分野から誤用・誤解の事例がとりあげられている。誰もが陥りやすい錯覚や、緻密な考察の末の誤りも多く、著名な科学者の文章でさえ例に漏れない。同じ轍を踏まないためにもゲーデルの定理を引用する際にはとりわけ必読の書である。
感想・レビュー・書評
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ここまでまとまった理解をする機会は今まで中々なかった。断片化された生半可な知識が多少繋がった。嬉しいかも。
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理図書 410.9||F44 12018359
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教科書と解説書の中間的な位置づけのゲーデル本。横書きの本なので、かなり厳密な議論が展開されており、完全性定理、第一不完全性定理、第二不完全性定理に加えて、チューリングの計算可能性の理論についても詳しく書かれている。ゲーデルとチューリングの間をつなぐ懸け橋が、「計算的枚挙可能性」であることを明快に述べている点は、非常に優れていると思う。これを読むのはちょっと骨が折れそうなので、ざっと眺めただけでとりあえず満足しているけど、そのうちしっかり読みたい本。
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請求記号: 410.9||F
資料ID: 11102182
配架場所: 工大選書フェア