ゲーデルの定理――利用と誤用の不完全ガイド

  • みすず書房
3.82
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本棚登録 : 131
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622075691

作品紹介・あらすじ

「革命」ばかりが語られてきた不完全性定理について、本来の定理としての醍醐味を語る。ゲーデル、チューリングをはじめとする驚くべき頭脳がシステムの性質を探る、創造性あふれる営みを垣間見る旅。しかも数々の誤用例を素材に、ゲーデルの定理では言えないことまでを徹底的に点検し、定理の射程を明らかにしている。認知科学、物理学、神学、ポストモダン批評など、思いつくかぎりの分野から誤用・誤解の事例がとりあげられている。誰もが陥りやすい錯覚や、緻密な考察の末の誤りも多く、著名な科学者の文章でさえ例に漏れない。同じ轍を踏まないためにもゲーデルの定理を引用する際にはとりわけ必読の書である。

感想・レビュー・書評

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  • ここまでまとまった理解をする機会は今まで中々なかった。断片化された生半可な知識が多少繋がった。嬉しいかも。

  • 不完全定理から都合よい部分を抜き出して我田引水する輩を斬っているのは痛快だが、本書の定理を解説する内容はきわめて硬派で、数式が無さ過ぎて逆に理解できない。

  • 理図書 410.9||F44 12018359

  • 間違った使い方について良くわかった

  • 教科書と解説書の中間的な位置づけのゲーデル本。横書きの本なので、かなり厳密な議論が展開されており、完全性定理、第一不完全性定理、第二不完全性定理に加えて、チューリングの計算可能性の理論についても詳しく書かれている。ゲーデルとチューリングの間をつなぐ懸け橋が、「計算的枚挙可能性」であることを明快に述べている点は、非常に優れていると思う。これを読むのはちょっと骨が折れそうなので、ざっと眺めただけでとりあえず満足しているけど、そのうちしっかり読みたい本。

  • 請求記号: 410.9||F
    資料ID: 11102182
    配架場所: 工大選書フェア

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