戦後日本デザイン史

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著者 : 内田繁
  • みすず書房 (2011年8月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622075769

戦後日本デザイン史の感想・レビュー・書評

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  • 「デザインとは古きをいまに再生し、未知をかたちで示す仕事である。」戦後、日本のデザインはどう変化してきたのか?未来のデザインとはどうあるべきなのか?本書は戦後のデザイン史の成果物のうち後世のために重要だと思うものをとりあげること、できるだけ多くのジャンルをまたいで時代ごとに横のつながりが見えるような構成にすること、著者の生の声を踏まえることの3点を重視した、大きな視野を開く一冊となっている。
    (情報工学科 B4)

  • ・三種の神器(冷蔵庫、洗濯機、掃除機)は、インデペンデント・ハウスとその生活用品を体験した産業界が一般生活に向けて製作したものだった。この時期の産業界のテーマ「アメリカン・ウェイ・オブ・ライフ」

    ・デザインが発展するのに欠かせないのは「賞」「展覧会」「広報」

    ・浅間山荘事件でカップヌードルが話題になり、プロダクトでは、「重厚長大から軽薄短小へ」、日常使いかの手軽さが求められた。全国にスーパーやコンビニやマクドができるのも70年代。ウォークマンも79年。

    ・「文化」その国以外に容易に伝達する事が不可能。
      言語、宗教、風俗、文学、芸術
     「文明」その国以外にも容易に伝達可能
     自動車、タイプライター、水道、核爆弾

    ・渋谷におけるパルコの存在は80年代の若者たちの流 通的象徴でもあった

    ・インテリアデザインが最も価値を示したのは70年代

    ・マイカー元年 66年
     日本の人口が初めて1億人を突破して大型消費時代に 入った年

    ・世界初の使い捨てカメラ「映ルンです」86年発売

    ・ミラノサローネ:61年にイタリアの戦後復興の国策としてはじまった国際家具見本市

    ・深澤直人:モノが本来あるべき必然の姿を見出そうとする人間の共有感覚を大切にしたデザイン群

    ・自然の観察は、自然は常に変化している、この世に常なるものは無いという「一切のモノは生滅、変化して常住ではない」という無常の発見でもあった

    ・過剰な利便性は人間の身体の可能性を失う。

    ・「わび」という見方は、パラダイムの変換だった。
     ものの見方、考え方、価値、美、喜びなどの変化。

  • 資料ID:21104500
    請求記号:

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784622075769

  • 敗戦後、GHQの指令によって作られた「デペント・ハウス」から語り始められる日本のデザインの大河についての通史です。その流域はグラフィック、ファッション、インテリア、広告などの支流を合わせ飲んで進んでいきます。デザインという川が政治、経済、文化などの時代と社会に影響を受けて、その形を変えてきたことが一望できます。ただ、それが受け身の結果ではなく、デザイナーという個人の切実な闘いに起因することも強く感じます。それは、本書が今でも実践の場に立つ日本を代表するインテリア・デザイナーによるものだからでしょう。何回か繰り返される「西洋において美は哲学の一部だが、日本においては美そのものが哲学である。」というイタリアの建築家、アンドレア・ブランジの言葉が、これからの日本のデザインにつての著者の想いを象徴するように感じました。著者の存在を知ったのは80年代のカフェバー・ブームの頃でしたが、「オシャレ」「カッコイイ」空間の中に、茶室に通じる「わび」が潜んでいたように思われます。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、2階開架 請求記号:757.021//U14

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内田繁の作品

戦後日本デザイン史を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

戦後日本デザイン史の作品紹介

日本の戦後デザインは時代とどう向きあい、何を達成してきたのだろうか。敗戦後、進駐軍用住宅と備品の製作で学んだアメリカンライフ。大量消費・画一化の産業社会に抵抗した60年代。日常の風景をつくろうとした70年代。モノよりイメージを売ったバブル期の企業戦略。デジタル隆盛下のコミュニケーションをかたちにするデザイン-。時代の「いま」をつくるべく闘った、多くのデザイナーたちがいた。彼らの仕事には日本の伝統的美意識や、風土が育んだ身体・空間感覚が受け継がれ、いまや転換期にある世界のデザインに大きな示唆を与えようとしている。インテリア・デザインの第一人者が、グラフィック・ファッション・プロダクト・インテリアなど諸領域にわたるデザインの歩みをえがく。戦後史から未来へと、「人間の幸福と日常」のためのデザインを求めて、大きな視野を開く書。

戦後日本デザイン史はこんな本です

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