官僚ピープス氏の生活と意見

著者 :
  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622077749

作品紹介・あらすじ

ピープスといえば先ずは日記。しかし、王政復古や宗教対立など激動の17世紀英国において、彼はきわめて有能な官僚の責を果たした。人物と業績を描いた歴史物語。

感想・レビュー・書評

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  • 個人日記だけど、世界史な要素たっぷり。
    ピープスの日記から、英国の1600年代の歴史と政治を読み解く。
    オランダとの関係、クロムウェル以後の国内情勢・・・王党派・協和派の
    議会政治の対立に、宗教も国教派・長老派・カトリックが鎬を削り、
    混沌の真っただ中。
    そんな中で20代後半のピープスが大抜擢の役人となり、
    いかに出世街道を邁進していくのか。
    まだ初期の議会政治は現代よりも奇々怪々。
    しかしピープスは、卓越した能力・・・記録・学習・人脈、
    そして持ち前の好奇心により、数々の問題を解決していく。
    同時に、汚職や賄賂・・・うわぁ、すごいものです!
    ただ、全10巻の日記を読んでおくのが前提なのか?
    そんな感じの表現も垣間見られるけど・・・。
    でも、クロムウェル死後~名誉革命の情勢はよくわかります。

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著者プロフィール

1930年、福岡市生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学名誉教授、県立福岡女子大学名誉教授。著書に『官僚ピープス氏の生活と意見』(みすず書房)、訳書にミュリエル・スパーク『ミス・ブロウディの青春』(白水社)、『サミュエル・ピープスの日記』(国文社、共訳)、J・D・カー『エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件』(創元推理文庫)など。

「2016年 『ケイレブ・ウィリアムズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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