高校図書館―― 生徒がつくる、司書がはぐくむ

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著者 : 成田康子
  • みすず書房 (2013年11月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622077893

高校図書館―― 生徒がつくる、司書がはぐくむの感想・レビュー・書評

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  • 司書のいない高校の図書館は未だ多い。司書のいる図書館で三年間を過ごせたら、それはきっと素晴らしい経験となる。

    高校生の時、自分の通う学校の図書館には司書がいた。図書館はあまり利用しなかったが、司書の方とは一回だけやり取りした記憶がある。
    友達と群れて図書館に行き、軽く談笑していると、いつの間にか自分たちの近くに現れ、控えめに本を薦めてきた。その本の中身はあまり知られていない特殊な職業に関する本だった。「世界には多くの仕事があるから自分の進路の参考にでもなれば」ということで薦めてきたらしい。

    当時はまだ本の魅力に気づいてなかったが、図書館という場所を有効活用できたらなとは思っていた。もう少し早く、本の面白さに取り憑かれていたら、いろんな気づきがあっただろう。

    読書の習慣は認知症の予防に繋がるらしい。本以外に楽しい事が多い中で読書を選ぶケースというのは少なくなっていると思う。ただ、なにかきっかけがあれば本はすぐに身近なものになるだろう。司書に限らず、無意識でも何でも、読書をするきっかけを作れる人が増えると良いなと思った。

  • 学校図書館の「ああ~~…」が満載
    活発に利用されてる図書館て……いいな~~……。

  • 子どものころ、図書館の人か書店員になりたいと思っていた。1日中本が読めるからって。でも、小学校も、中学校も図書館に先生はいなかった。高校も、
    高校の図書館は受験勉強するところって思っていた。10年ぐらい前、留学生に日本語を教えるために高校へ行った。高校の図書館で教えていた。久しぶりに入った高校図書館には私が読みたいと思っていた本が、並んでいた。借りたいと思ったくらい。
    図書館って、勉強するところじゃないよ。本と出合える場所、落ち着く場所……

  • しばらく前に読了。
    読んでいて、高校の頃の図書室を思い出した。私のお世話になった図書室は、ここまで活動的ではなかったけれど、授業とも、保健室とも違う独特の空間だったな、と思う。司書さんがいて、図書室が基本いつでも開いているって大事だなぁ。
    端々に感じる図書館信奉には正直乗り切れないけれど、私が図書館や図書室に支えられて生きてきたのはたしか。

  • 高校のとき、図書館にはたまに雑誌「Newton」を眺めに通ったくらいのもので、利用した回数を数えでみても、恥ずかしながら両手両足で足りるくらいのものだったと記憶している。

    でも勉強する場所、知識を得る場所としてちゃんと活用している学生がいて、サポートしてくれる人がちゃんといたことを知って、なんだかもったいない気持ちになった。

    以下、印象的だった箇所を長めに引用。すごい学生もいるものだ。


    p.226
    「やっぱり、本は読まなくちゃだめよね」と貸出カウンターの上を使って書きこみながら言い放つ。京都大学理学部への進学が決まった生徒だ。

    進路指導部に依頼された「後輩へのアドバイス」。彼女は<勉強法等>に二本線を引き、<推薦図書>と書き替えている。○国語――『源氏物語』(瀬戸内寂聴訳)。私は本が大好きで小さいころからよく読んでいるのですが、いろんな活字や文体に慣れておけば入試も苦労しないと思います。シェイクスピア等の戯曲はおもしろいし、文脈把握力がついてオススメです」。○「数学――『数学ガール』『数論入門』『教科書にない高校数学』など。『整数論』は難しすぎて途中で挫折!?」○「理科――『なっとくするシリーズ』『マクスウェルの悪魔』『新物理入門』」。○「地歴――新聞は毎日読んでいます」。○「公民――図書館で本を借りればタダ!学校の図書館を活用せよ!」など。<心構えやメッセージ欄>には「塾には行ったことがありません/受験前まで楽器の練習を毎日やっていました。両立可能です」。

    あらためて「図書館って、どうだった?」と訊くと「うーん……“当然の場所”かな」「三年前に比べて、ここってずいぶん変わったよ」と、うれしいことを言ってくれる。そして新たな提案も。月に一〇冊ぐらい課題図書みたいなものを出して、そこから二冊ぐらいは読むようにしたらいいと思う/授業で先生たちが本をもっと紹介するといいのに/受験期に本を読むことが足りないのではないか。ものごと単純にとらえすぎでは?多視点で見る必要がある、と力説する。――それには“本”なのだと言う。私はうなずき、確かな手ごたえを感じている。

  • 30年のキャリアを持つ北海道のベテラン司書によって高校図書館にまつわる様々なことを、自身の経験にもとづいて書き下ろした本。学校図書館に関わっている生徒や先生、地域との関わり方も浮き彫りにされている。

  • 長年著者が、学校司書としてご勤務された経験の中で目にしたもの感じたことを綴ったコラム。「出版ニュース」で連載されていた文章を加筆し、まとめたもの。
    特筆すべきは、高校図書館とそれぞれご勤務された学校図書館を作り上げていく高校生の姿が生き生きと描かれている。連載コラムをまとめただけあって一つ一つの記事は短く、学校図書館の現状から、学校司書としての姿勢・スタンス、本にまつわる微笑ましいエピソードまで様々。学校図書館から見た学校司書法制化の動きにも言及している。
    読みやすいけれど、自分の仕事を振り返りながら、読み進め、反省させられ、新たな気づきや考えさせられることが点在していた。そして、多くの示唆を与えてくれた。

    学校に限らず、図書館司書は多くの本好きが志望してくる傾向にあるが、本が好きだけではなれない(だけではいけない)ことを自ずと教えてくれる。
    著者の実践を通して、学校図書館の機能と役割、学校司書とは?を考え、理解する上では、学校図書館関係者以外の教育(施策)関係の方、子どもの成長に携わる方にも読んでいただきたい一冊であると思う。

  • 資料番号:011559556
    請求記号:017.4/ナ

  • 図書館に行く子は本屋にも行くという定説がある。
    私も高校時代に、本を読み始めた。でも何から読んだらいいのかよくわかならなかった。村上春樹とか読んでた。楽しかったな。

  • サブタイトルの「生徒がつくる、司書がはぐくむ」って良いね!

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    「学校図書館は、生徒が「評価」されない稀有な場所である。
    大人一歩手前の高校生にとって、そんな場所に「対話」のできる司書がいることは決定的に重要だ――それぞれの事情に耳をかたむけ、個々の希望や関心と資料とを繋げる人。さらに教師たちと資料を繋ぐ人でもある。高校図書館の活性化は司書の対応にかかっている。
    しかし現実には、埃をかぶったままの図書館や、司書が不在で閉まっているところもある。図書館予算も少ない。「学校司書」の法制化は、まだ途についたばかりだ。
    司書として30年のキャリアをもつ著者が、生徒や教師たち、さらに地域の人たちの応援を得て、「もっと自由でもっと楽しい場所にしたい」と日々模索する現場からの報告。図書館報の作成や学校祭参加、学外活動まで、具体的な示唆に富み、問題点も浮き彫りになる。
    高校図書館に特化したはじめての本であり、同時に、広く学校図書館のあり方について再考をうながすだろう。「出版ニュース」誌の連載を一冊にまとめた。 」

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高校図書館―― 生徒がつくる、司書がはぐくむの作品紹介

●大人一歩手前の高校生にとって、司書のニーズは切実――個々の生徒の事情に耳を傾け、彼らの希望や探究心と館内の蔵書・資料をつなげ、さらに、授業内容にかんして教師たちと図書館をつなげる役割もある。
●しかし現実には、埃をかぶった図書館や、司書不在の図書館も多い。
●もっと自由で、もっと楽しく、知的刺激に富み、保健室の別バージョンのような図書館をつくれないか。
●日々模索する好レポートから、現状と問題点のすべてがわかる。

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