70歳の日記

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制作 : 幾島幸子 
  • みすず書房 (2016年7月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622078623

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70歳の日記の感想・レビュー・書評

  • 米国の女流詩人・小説家のメイ・サートンによる70歳の1年間の日記。作家として著作・朗読・多くの手紙への返信に追われながら、メイン州の海辺の家で愛犬と愛猫そして自ら栽培する花々に囲まれて日々を過ごす。多くの友人を迎え、自ら訪問する交流の豊かさ。400ページにもなる日記が最後まで飽きずに読めたのは、サートン氏の率直さと優しさに触れることができたためだろう。

  • ここにきて、2016年読んだ本ナンバーワンはこちらかな~

    BBの本屋さんにて、この本を見かけた時
    ハートがドキンと吃驚、
    素敵な、あるいは欲しかった本を不意に見つけた時と同じく、
    ギクシャクとした動きで手に取らせていただきました。

    金額をみて、しばし逡巡致しましたが、
    わたくしのメイ・サートン様への想い、
    また、みすず書房様への御信頼の表明、

    合わせまして出版界の活性化の為(いつもの言い訳)、
    購入させていただきました。

    みすず書房さんの本を買って
    「値段は高いなあ」と思っても
    買って後悔したことは一度もございません。

    ピムさんもウルフさんもグルニエさんも…
    本当にいつもどうも有難う!

    「読み切れない、難しい」はあったとしても
    それは自分の頭が…、そう、追い付いていけないだけ、です!
    (口癖になって注意されているあの漢字二文字は
    使わないようにしました)

    メイ・サートンさんの作品の中で
    日本初翻訳(こんな日本語はあるのか?)です。

    サートンさんは日記の名手、とあった。

    へへへ、その言い方なんだか面白い、と思ったけれど、
    武田百合子さんとかもそうだけど、
    小説、エッセイ、色々あれど
    日記が素晴らしい、ってこと、あるね。

    『視界がグンと広がって、華やかさはないけれど輝かしい景色が見られる。
    澄みきった光が満ちあふれ、「研ぎ澄ませ、研ぎ澄ませ」と
    言っているかのよう。』

    こういうのって、書いてもらうと、すごくよく「わかる」んだけど、
    自分では感じたとしても、あっと言う間にどこかへ行ってしまうんだ。

    大好きなウルフ、ボウエン、ディーネセンが登場し、
    おこがましくも自分も仲間に混ぜてもらったみたいで嬉しいの。

    今回は、面倒くさがらずに良いな、と思ったところへ
    付箋を貼って行った。

    この間実家に来た勉強家の弟が
    なにか発表があるとかでたくさんの本に付箋をいっぱいつけて
    持って歩いているのを見て、ちょっと憧れたのもある。

    こうしておくと、もう一度読んだとき、
    「この前の私はここが面白いと思ったんだね」と
    楽しめる気がする!

    これも、図書館で借りたら出来ない、
    買えばこそ、です。
    (と、高かったけど買って良かった、と言いたい)

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70歳の日記の作品紹介

アメリカの詩人・小説家、サートンの58歳の作品『独り居の日記』は、日本でたくさんの読者を得た。その後サートンはさらに北へ、カナダと国境を接するメイン州の雪深い海辺に引っ越す。この地でペットの犬と猫と暮らしながら、ようやく、世間から冷遇されていた長い時期を抜け、この日記の執筆にいたった。
サートンという「独り居中毒患者」は、かけがえのない友人・気骨ある隣人とのつきあいをなにより大切にする。それでいて、外では「他人を意識しすぎて感覚が鈍」り、独りの時間――ものを書き、考え、庭仕事に打ちこむ時間――を恋い焦がれることになる。疲れてパニックになるかと思うと、「鬱の波に足をすくわれそうな」とき、早朝に眺めたどこまでも穏やかな海に、突然涙があふれる、という感受性の持ち主だ。
この年、サートンは最愛の恋人だったジュディの老いと死に直面した。自分に残された時間も少なそうだ。故郷ベルギーから切り離された孤独感も深い。そして考えた――年をとらない秘訣は何か?たぶん、何かに深くかかわり、こだわりをもつこと。エネルギーは要るけれど。
詩の朗読旅行、読者との交流も頻繁にあり、前向きに生きる濃密な1年。それを率直につづる瑞々しさは、きっと読者を魅了し、勇気づけるだろう。

70歳の日記はこんな本です

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