- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622080701
感想・レビュー・書評
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寺田寅彦を知らなくても防災標語『天災は忘れた頃にやって来る』は彼が言った言葉であると言われている。身近に感じる著者は実は科学者で、私たちから見た感覚とは違う角度から身近な世界を捕らえている。本書の中の〈藤の実〉の章では、・・銀杏の葉が突然一分間の間に一斉に落ちる場面に出くわした。この現象について植物学者と物理学者が共同で研究したら案外おもしろいかも・・。と言った点など、 一般人と違う視点で日常的な世界を見ている点が、とてもおもしろい一冊である。
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10/11/26読了 19/8/27再読
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(伊丹) 一般図書
914.6||テラ -
請求記号:テラダ
資料番号:010942746
寅彦は宇吉郎宛のはがきに、研究の方法すら分からないテーマにあえて挑戦したほうが面白いと書いています。 -
たまに読みたくなる寺田寅彦。
「客観のコーヒー主観の新酒かな」
「好きなもの 苺 珈琲 花 美人 懐手して宇宙見物」 -
「主として寺田の主観に重心をおいて編集」された随筆集。主に大正から昭和初期にかけての随筆が収録されている。
編者の意図に反して、科学者としての寺田寅彦の視点から書かれた文章は客観的というよりも少々理屈っぽい感じがするのに対して、夏目漱石との思い出を綴った文章のほうがスッと入ってくる印象。作者の今日的な意味とか価値とかいったことを考えずに読み物として軽く読むのに丁度良い内容だと思う。 -
ふわりとした文章。
理系の教授の方の素敵な文章を読む楽しみ。 -
随筆集。やさしい言葉で表現されていて読みやすかったです。大事にゆっくり読みたい。<br>
「夏目漱石先生の追憶」に書かれているエピソードがどれも面白くていちいち笑ってしまう…こんな師弟関係いいなあ<br>
「好きなもの イチゴ珈琲花美人 懐手して宇宙見物」←大好きです -
寺田寅彦先生の随筆はこころに染み入ります。個人的にはこの頃の方の文体が大好きです。