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- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622080800
感想・レビュー・書評
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理不尽ながら、だから?笑ってしまう。人間とはそういうものだよなぁ、と感じる。カフカワールドはまた帰ってきたくなる。
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『観察』、『田舎医者』、『断食芸人』とカフカ自身が編んだ短編集を一冊にまとめた本。選り抜き版ではないので印象が薄い話もあるが、時系列で作風の変化を追えるところが面白い。今回まとめて短編を読んでみて、戦後のカフカブーム(訳者の吉田さんによると「カフカ論は巨大な山の上にさらに巨大な山を築きつつある」)が分かるような気がした。どの話も不安感を引き起こすし、不安と無縁な現代人なんていないのだ。「なんだか落ち着かない気持ちになっちゃったけどこれはなんだろう」ということなのではないか。
好みだったのは以下の四作。「断食芸人」の凄みはとてもよい。
インディアンになりたい
掟の門前で
ある学会への報告
断食芸人-
カフカは、どの作品も意味深だけど、「掟の門前で」の思わせ振りが、何とも言えず好き。カフカは、どの作品も意味深だけど、「掟の門前で」の思わせ振りが、何とも言えず好き。2014/04/14
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『変身』で有名なカフカの自選作品集。
数ページのつたないまでも短くぐわりとくるものからちょっと冗長に感ぜられる作品まで。小粒づくしとでもいいましょうか。