- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622083023
作品紹介・あらすじ
二人の恋は何日限り?恋する男はふにゃふにゃ?出会って14行の口説き文句でキスするには?猛スピードで駆け抜ける若い二人の恋物語には、売れっ子劇作家シェイクスピアの経験(?)と才気が利いた演劇のマジックが仕掛けられています。言葉のテクニック・空間のトリックで魅せる演出術には恋のヒントが隠されている。
感想・レビュー・書評
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ロミジュリが好きで、もっとシェイクスピアが好きになりました。「オクシモロン」2030年頃になったら「オトマトペ」みたいに流行りそうです。
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一瞬の中に、永遠(の恋)の時間を生きること。
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このシリーズはどれもとても、面白そうで、
全部読んで見たいと思いつつまだ2冊目なんです。
この物語の派生や、シェイクスピアのすばらしさ。
ドラマツゥルギーとは何か、
オクシロモン(撞着語法、矛盾語法)について
←これ大好きなのに、こんな呼び方あるなんて知らなかった。
あと英文で説明されている韻文もおもしろかったです。
そして何より、ロミオとジュリエットのその分身と男性性と女性性について。
書かれている部分がすごく納得できて
原典があるけど、シェイクスピアがロミ・ジュリをスタンダード
に押し上げた理由がよくわかります。
あ~参ったな~そして恋するスピードですよ!
恋をしていると時間が変わるのです。すごく納得です。
相思相愛の恋とは加速装置なんですって!!
でも、恋をしたことのない方ご安心めされ、
作者の河合さんはこうも書いています。
「あんまり理知的で賢いと恋はできません。
皆さんは賢いことが良いことだと信じてきたでしょうが、
恋愛に関するかぎりそうではないのです。」
賢い方は恋に落ちないのです。
それに相思相愛になるのって
なかなかどうしてすごい低い確率ですよね。
バカになって、相思相愛の相手が見つかるのは、
人生においてそう度々有るわけの無い奇跡なのです。 -
先生に勧められ、読破。
「ロミオとジュリエット」の構造やテーマ、レトリックについての本。
特に韻文の説明の所は非常に分かり易いと思う。
私の卒論の主張が半分ほど見事に被ってた。
「ロミジュリ」はあまり好きではないと改めて感じた。
もう少し難度をあげてもよいような気がする。(易しさってのが必要でなかったら) -
[ 内容 ]
二人の恋は何日限り?
恋する男はふにゃふにゃ?
出会って14行の口説き文句でキスするには?
猛スピードで駆け抜ける若い二人の恋物語には、売れっ子劇作家シェイクスピアの経験(?)と才気が利いた演劇のマジックが仕掛けられています。
言葉のテクニック・空間のトリックで魅せる演出術には恋のヒントが隠されている。
[ 目次 ]
第1回 時間のトリック―構造
第2回 命かけて恋―テーマ(恋は夢;悲劇はなぜ起こったか;恋する男は女々しいか? ほか)
第3回 恋は詩にのせて―テクスト(出会ってから14行のセリフでキスする恋のテクニック;手がかり(1)「韻文」って何?
手がかり(2)「韻」って何? ほか)
もっと知るために―読書案内
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
知らない人はいないであろう『ロミジュリ』の経過を軽快な雰囲気で解説している、といった雰囲気。
ただやっぱり、原作は英語であって、それを日本語で読んでしまうと、韻とかシャレとか・・・難しいなぁという印象。
そこら辺をわりと丁寧に解説してあるので、
これを読めば原作読む気になれるかも!
一般的な英語ではないので、大変だけどネ。 -
☆未読 この本を読んでから、蜷川幸雄×藤原竜也×鈴木杏のロミオとジュリエットを見直してみたい。やっぱり芸術の世界で、巨匠といわれるひとの作品には、普遍性があるのかなあ。