ケアへのまなざし (始まりの本)

著者 :
制作 : 外口玉子(解説) 
  • みすず書房
4.50
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本棚登録 : 36
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622083672

感想・レビュー・書評

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  • 生きがいある生活を送るためには、たえず人間関係に気をくばり、たえず何か行動をしていなくてはならないのかというと私は必ずしもそう思いません。あまり人間関係にばかりべったり密着していると、私たちは他人の顔色をたえずうかがい一喜一憂して暮らさなくてはならないでしょう。
    ですから、生きがいの対象として、人間ばかりでなく、何か趣味とか読書とか、またはひとり美しい自然を眺めるとか、そうした活動も若いうちに身につけておくといいと思うのです。ときどき人間の世界から脱出して、知識の世界、思索の世界、美の世界、人間を超えた超自然の世界などに心を遊ばせることは、どれほど人間の心にゆとりを与え、他人に関係のない生きがいを与えてくれることでしょう。

  • 所在:紀三井寺館1F 請求記号:Browsing
    和医大OPAC→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=84409

    【併読のススメ】
    宮坂道夫『ハンセン病重監房の記録』
    和医大OPAC http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=44023
    ブクログ http://booklog.jp/users/wmulk/archives/1/4087203395

    宮崎かづゑ『私は一本の木』
    ハンセン病の闘病記、でもあるかもしれないが、何より著者の感性、文章のたおやかさにはっとさせられる。
    和医大OPAC hhttp://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=84358

  • 490

  • 神谷美恵子 生誕100年 記念の集い」のお知らせ

    精神科医・神谷美恵子は1914年1月12日岡山市に生まれました。来年は生誕100年です。誕生日前日にあたる2014年1月11日(土)、岡山市民会館大ホールで「ハンセン病者の心に寄り添い生きた医師 神谷美恵子 生誕100年 記念の集い」が開かれます。
    日野原重明(聖路加国際メディカルセンター理事長・笹川記念保健協力財団名誉会長)講演「人生の生き方の選択」(14:00-15:00)、樋野興夫(順天堂大学教授)・石田雅男(長島愛生園入所者)・神谷徹(神谷美恵子次男・リコーダー奏者)鼎談「神谷美恵子を語る――医師として、母として」(15:00-15:40)、テレマン・アンサンブル演奏「バロック音楽のひととき」(15:55-16:40)。
    入場無料、先着1500名、要事前申し込み。お申し込み・お問い合わせは、主催の長島愛生園へ。同園ホームページから申し込みフォームをご利用になれるほか、はがき(〒701-4592 岡山県瀬戸内市邑久町虫明6539「長島愛生園 神谷美恵子生誕100年記念の集い事務局」あて、お名前*/ご住所*/電話番号*/fax番号/Eメールアドレス/ご同伴者お名前2名まで/車椅子スペースご希望の方お名前、*印は必須の記入項目)、fax(0869-25-1762、あて先と記入事項は同上)でもお申し込みになれます。
    国立療養所 長島愛生園 http://aiseien.go.jp/

    http://www.msz.co.jp/news/event/

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    「弱者に対する強者の優越感というものは医療の場では極めて起こりやすいことで、しかも強者自身は案外気づいていないことが多いのではなかろうか。医療者も一度病人という弱者になってみるのが一ばん手っ取り早く、このことに気づく道かもしれないが、みんなにこの道をとられても困る。だから唯一の可能な道は「自分もまた病みうる者だ」「自分もまた死にうる者だ」ということを、絶えず念頭においておくことだろう。
    もうひとつ医療者が知らず知らず持ちやすい思いあがりの心は、「患者の心は何もかもよくわかっている」と思い込んでしまうことだろう。

    一人の人間どうしとして、患者と向き合う姿勢を貫いた精神科医・神谷美恵子。人間としての医療・看護・介護のあり方をみつめるエッセイ、論文、対談を新編集で贈る。」

    神谷美恵子『ケアへのまなざし』 | トピックス : みすず書房
    http://www.msz.co.jp/news/topics/08367.html

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著者プロフィール

1914-1979。岡山に生まれる。1935年津田英学塾卒業。1938年渡米、1940年からコロンビア大学医学進学課程で学ぶ。1941年東京女子医学専門学校(現・東京女子医科大学)入学。1943年夏、長島愛生園で診療実習等を行う。1944年東京女子医専卒業。東京大学精神科医局入局。1952年大阪大学医学部神経科入局。1957-72年長島愛生園精神科勤務(1965-1967年精神科医長)。1960-64年神戸女学院大学教授。1963-76年津田塾大学教授。医学博士。1979年10月22日没。

「2020年 『ある作家の日記 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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