書簡の時代――ロラン・バルト晩年の肖像

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制作 : 中地 義和 
  • みすず書房 (2016年12月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622085638

書簡の時代――ロラン・バルト晩年の肖像の感想・レビュー・書評

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  • 【新着図書ピックアップ!】『書簡の時代』というタイトルだと何のことかしらと思いますが、サブタイトルは「ロラン・バルト晩年の肖像」です。舞台は1970年代のパリ。著者はアントワーヌ・コンパニョン。
     彼は老境にさしかかったロラン・バルトの若い弟子でした。本作はそのコンパニョン自身がロラン・バルトと同じ年齢に達した時に描いたロランの晩年の肖像です。 
     いつも手帳を持ち歩き、着想が浮かぶとメモするなどのロランの姿、ロランの著作の誕生秘話に出会える。

    [New Book!] Antoine Compagnon's book on Roland Barthes. Antoine was the last pupil of Roland in 1970's in Paris. This book let you know Roland's personality and the very first stories of Roland's great books.

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アントワーヌ・コンパニョンの作品

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書簡の時代――ロラン・バルト晩年の肖像の作品紹介

「もし私がこの本を『ロランと私』と名づけていたなら、思い上がりを犯してしまっていただろう。ロランは生前のプルーストと接したことがなかったので、『プルーストと私』と言っても傲慢にはならなかったが、私は生前の彼、ロランを知っていたので、無邪気に『ロランと私』とは言えない。
じつを言えば、肝心なのは自分を彼と比較することでも、彼に同一化することでもない。彼の死後三十五年経ったいま、これまでも頭のなかで、また夢のなかでよくしてきたように、われわれの友情を再考すること、その各段階をあらためてたどり直し、記憶を掘り起こし、彼から受けた恩恵を確認し、彼が与えてくれたものに感謝することが問題なのだ。
人は無理強いされないと、この種の吟味には取りかからない。あるできごとが生じて、そうせずには済まなくなるまで、抵抗しつづけるものだ。以下は、私のロラン探索の記録である。」

コレージュ・ド・フランス教授となった世界的文学研究者が、青年の自分に宛てられたバルトの手紙を読み返し、往時の師弟関係と友情を見つめなおす。名著『恋愛のディスクール・断章』『明るい部屋』誕生の貴重な証言であり、「あのころ」をめぐる痛切な文学作品である。

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