学校の怪談: 口承文芸の展開と諸相 (Minerva21世紀ライブラリー 3)

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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本棚登録 : 18
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623022526

作品紹介・あらすじ

共同体の語りの場を母体として成長してきた口承文芸は、今日転換期を迎えている。本書は、子どもたちの伝承世界にひろがる学校を舞台にした怪談話や現代のを中心に、その民俗学的背景と意義を考える。

感想・レビュー・書評

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  •  なんというか。
     口語で伝えられる怪談は、現代の民話なのかもしれないね。

     同じ内容であるというのに、聞き手が一番興味を持つことを、次に話す際に意図せずに強調している(あるいは意図して強調する)。そして変容していく物語。
     模倣や猿まねではなくて、そこには確かに創造がある。

     身近でありうるかもしれないお話としての民話はなくなってしまったけど、会談は残るのかもしれない。
     ただ、ネットではコピペで変容の箇所が減るのでさみしいな。

  • 作者は学校の怪談シリーズの人です。
    個人的には昔話の中の物語と、現代の学校の怪談が比較されていてとてもおもしろく感じました。後半のほうは語り手の説明や、その地域での口承の言葉遣い、祭りの掛け声など民俗学的に考察されていました。

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著者プロフィール

1948年、高知県生まれ。国学院大学卒業。民俗・口承文芸を研究。著書に『学校の怪談』(ミネルヴァ書房)、共編著に『三右衛門話──能登の昔話』(桜楓社)、『日本伝説体系』第5巻(みずうみ書房)、『昔話・伝説小辞典』(みずうみ書房)、『ガイドブック日本の民話』(講談社)他。

「1993年 『土佐の世間話 今朝道爺異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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