豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日

  • 128人登録
  • 3.61評価
    • (10)
    • (15)
    • (23)
    • (2)
    • (1)
  • 31レビュー
著者 : 黒田恭史
  • ミネルヴァ書房 (2003年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623038336

豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • ちょっと話題になってたから本を読んでみたけど、ちょっとがっかりだった。

    命の大切さ、に子どもたち自身が気づき、pちゃんを守りたい
    という意見を持つことはもちろんすばらしいことだけど、

    担任の教師が、あまりに子どもに任せすぎではなかったのかなぁと思いました。
    まだ小学生だから、いろいろなヒントを与え、進む道を作っていく方法を指南してあげるべきなんじゃないかと。

  • 賛否両論あっても当然だろうなぁ……と思える。
    教育方法論として読んではいけないと思う。
    むしろ、教育に真っ正面からぶつかり、苦悩している一人の先生と生徒たちの記録として、受け取るのがいいと思う。

    はっきりいって、先生のもくろみは失敗して、皆、辛い思いをした。
    意見の変化、子供たちが議論を交わすところなど、大人と変わらない面を見せたりもする。かと思えば、子供っぽいところも。
    大人でも、おそらくこの議論をすれば、険悪な雰囲気になり、収拾がつかなくなる。
    著者も、この本に書かれている以上に傷を負ったに違いない。
    その証拠に、再び同じ事をしようとはしていないし、誰にもおすすめもしていない。
    でも、取り返しのつかない失敗ではなく、ひとつの大きな体験として、子供たちの中に残っていったのではないだろうか?

    今の子供たちは、多くの命の犠牲に自分の命が養われている事に気がつかない。そのチャンスが少なすぎる。
    米を育てて収穫するのと、ブタを育てて肉にするのとでは、そもそもの考え方は一緒である。
    でも、なぜ、育てた米は食えても、ブタは食えないのだろうか?
    子供たちは、他のブタ肉なら美味しく食べられる。でも、Pちゃんは嫌だという。
    家畜をペット化してしまったことに間違いがある……といえばそれまで。
    でも、世界にはかわいがって育てた動物を、特別な時に捌く風習はたくさんある。
    彼らは残酷で人でなしなのだろうか? 違う。
    でも、自分の身に置き換え、大事に育てたPちゃんを捌こうと思えば、残酷でかわいそうでできないと思うだろう。

    教育には、先生が筋書きを作り、導きだす結論が必要なのかもしれない。
    理科の実験でも何でも、先生は結果を知っていて、子供たちに試させるのだ。
    だが、先生も人間であり、食べられるブタも生き物であれば、けして結論がひとつでなかったことは、間違ってはいない。
    そもそも、たったひとつの正しいことなどはない。たくさんの正しくて間違っていることがある中で、何が一番ベストなのかを、考え抜いて選ぶことが生きることなんだと思う。
    この授業が失敗だったとしても、この本で得られるものは、とても大きい。

    星をひとつ減らしたのは、子供たちの絵やらPちゃんの写真やら、もっと見たかったから。
    ブタって本当に愛らしいんですよね。小さいうちは。
    みるみる大きくなって、子供たちは大変だっただろうと思う。
    Pちゃんの愛らしさやら、苦労話やら、子供の目線がもっと含まれていたら、さらに最後の決断が辛く厳しいものであったことが、よく伝わったと思う。

  • 三葛館一般 371.6||KU

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=44047

  • <閲覧スタッフより>
    命の授業の一環として豚を飼うことになった32人の小学生。最終的に豚を食べるか、ペットとして飼い続けるのか・・・豚の飼育を通して本当の学びとは何かを模索する教師、命について、生と死について必死に考える小学生たちを追った実際の記録。2008年の映画「ブタがいた教室」の原作。
    --------------------------------------
    所在記号:375.182||クロ
    資料番号:20095789
    --------------------------------------

  • すごいことだととりあげようが、これを経験した児童たちが成人を迎え一般的といえる範疇にあるというのは、ロマンはないけど、示唆に富んでいる。
    黒田先生自身にはそのつもりはなくても、この飼育が教育ではなく教育手法の実験場という側面が強くなってしまったのが、いろいろと議論と感情のぶつかる場となってしまったんだろう。

  • 興味深いが、先生が優柔不断でイラッとした。

  • 日本の学校教育の限界
    教え導くのか学びを促すのか
    教育とは何か

  • まず映画を見ていたので、映像とのリンクですらすら読めた。先に本だと、ちょっと読みづらいかも。
    命の教育、これからの母としての命題でもあるな。食べ物の命しかり、自分の命しかり。

  • 最初の3年が大事。この姿勢とても感銘した。実話として、勇気づけられる内容だった。私も、経験の浅いことなどかなぐり捨てて、思いっきりぶち当たって以降と思う。トライ&エラー!万歳!

  • とにかく、豚飼ってみる。
    そして、それを子供たちがどう受け止めるか。
    意味は、後からついてくる。
    そんな感じで始められ、その意味が大きく、複雑なものを
    抱えていることに、気づき、すっきりとした一つの結論としての
    答えを与えない。
    大きな問題を提起はしたけど、答えは出ていないので、
    人によっては、違和感を感じるかもしれない。
    答えは、人それぞれの胸の中にあるんだと思う。
    いい本です。

全31件中 1 - 10件を表示

黒田恭史の作品

豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日を本棚に「積読」で登録しているひと

豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日の作品紹介

平成2年〜4年にかけて、大阪北部の小学校で、豚の飼育を通して教育を考え、命を見なおそうとした実践が展開され、話題となった。教育の現場で「命」をどのように教えることができるのか、経験させることができるか-。本書は、答えを求め続けた900日間にわたる「命の授業」の記録である。

豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日はこんな本です

ツイートする