ノーマライゼーションが生まれた国・デンマーク (MINERVA21世紀福祉ライブラリー 17)

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623039463

作品紹介・あらすじ

福祉最先進国として知られるデンマーク。いったいどんな国なのか。なぜ世界一住みやすい国と言われるのか。福祉教育に長年携わってきた著者が、医療、福祉、環境保護、教育と各方面の最新の動向をレポート、今や福祉政策の世界的な基本理念となったノーマライゼーションという思想を生んだ国の素顔に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
    ▼先生の推薦文はこちら
    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18356

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA65993384

  • 世界一住みやすい国はデンマークであると聞いたことがある。
    生活環境を学ぶ上で、人間にとっての本当の住みやすさとは何かを知りたくて私はこの本を選んだ。

    少子高齢化社会である日本。生活大国(国の責任において全ての国民の生活が保障されている国)デンマークから学ぶことがたくさんあるはずだ。
    この本を読めばデンマークがなぜ世界一であるのかよくわかると同時に日本は決して豊かな国ではないことに気がつく。
    デンマーク社会に継承される「人間の自由と尊厳を大切にし、人格として認め合い、人権を尊重するという価値観。これこそ民主主義の根本的な原理であり、幸せの要素なのだと知る。

    この本は国土や歴史についてから始まり、労働、医療、税金、環境、権利、福祉、行政、教育と幅広い観点から住みやすさを考える。一見関係なさそうな分野でもすべて生活と関わっているという発見が面白い。歴史を学ぶ人も、環境を学ぶ人も、福祉を学ぶ人も、行政を学ぶ人も誰が読んでもためになるだろう。

    人権と福祉の世紀となる21世紀。社会にも様々な変化が必要となる。国民の生活の質を高め、安全で豊かな社会の維持発展のためには日本も少し大胆な政策が必要なのかもしれないと思った。

  • 今や福祉大国として世界で名高い北欧諸国。
    そのなかのひとつであるデンマークに焦点をあて、福祉国家の在り方を内側から探る一冊。

    国土に始まり労働、教育、環境、医療…福祉に限ることなく
    幅広い観点から"国"そのものを捉えます。

    決して制度だけでない。
    そのシステムだけじゃない。

    徹底した民主主義、社会に強く関わろうとする市民の意識。
    福祉大国を成すに欠かせない、根本的であり本質的な部分に触れることのできる作品です。

    ***
    なんか今さらですが、すごいですね。感心するのと羨ましいのとでため息が出ます。

    日本人であるなら、やはりどこか頭の片隅で我が国・日本がどうあるかがちらついてしまうもの。自分の国、ひいては自分のなかの国に対する意識を考える機会にもなる一冊じゃないでしょうか。

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