学力論争とはなんだったのか

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  • ミネルヴァ書房 (2005年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623042449

学力論争とはなんだったのかの感想・レビュー・書評

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  • [内容]
    学力論争をどう読むか?学力論争の構図をあぶり出し、その本質を抽出する。

    [目次]

    第1部

    学力論争の読み方(「学力低下」をとりまく問題のとらえ方
    学力低下の実態と論争の類型
    学力低下論者を批判する人たち
    誰のための教育改革?
    子どもたちに何が起こっているのか ほか)

    第2部

    学力論争のゆくえ(学校改革の可能性-米川英樹先生(大阪教育大学教授)へのインタビュー
    現代の大学生-溝上慎一先生(京都大学助教授)へのインタビュー
    「学歴社会の崩壊」と学力論争)

    情報元:webcat Plus
    [http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/5256686.html]
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    昨今の学力低下論をまとめて俯瞰し、「ゆとり教育」がもたらしたもの(その理想はともかくとして、結果はほとんどがネガティブなものですが…)を分析しながら、学力とはなんなのか、教育が目指すべき方向性はどこにあるのかを論じた、エキサイティングな一冊です。

    二部構成のうち、前半(第一部)で、学力低下論のさまざまな議論と流れを追い、「ゆとり教育」という政策が理想としたもの・その政策の結果がどうなったかを分析、そして学力低下論の発端をつくった「大学」の姿を示した後、後半(第二部)で、教育学の先生(米川秀樹先生)、学び支援に関わる若手の先生(溝上慎一先生)へのインタビューという形で「学校改革の可能性」、「現代の大学生」というテーマで議論を掘り下げていく…という全体の流れでした。すごく効果的で、わかりやすい構成でした。ぐいぐい話しに引き込まれていくような、説得力のある流れでした。

    とくに、学力低下を叫ばれている現代の大学生たちと実際に接して、その学生のための対策に日々奮闘されている溝上先生のお話には、大学生と大学の学びの温度差に対するもやもやを、すっきりとさせてもらえました(たとえば、最近の大学生について書かれた本で、「近頃の大学生は講義への出席率がすごくいい」という文章をよく目にするのですが、それがなぜなのか、ほんとうに真面目な学生が多いのか、それならばなぜ近頃の学生の教養や学力について嘆かれるのかという点など)。

    ひとつの考えでひとつの結論にいきつくのではなく、いろいろな議論をあげ、その中で筆者たちの想いや提言が語られている、視野の広がる内容だなぁと、感動しました。

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