発達相談と援助:新版K式発達検査2001を用いた心理臨床

  • ミネルヴァ書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623044535

作品紹介・あらすじ

子どもや親にとって本当に役立つ発達相談とは-。本書では、児童相談所などで長年にわたり発達相談に携わってきた著者らが、発達検査場面を紙上に再現し、検査時の重要な着眼点、検査後の診たてや助言のしかた、所見のまとめかたなどについて、現場での経験から得られた知恵を伝えます。

感想・レビュー・書評

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  • 児相の心理判定員が書いたということで期待して読んだのだが、うーん…。

    "ワークショップの実際"として著者が実施したワークショップの概要が書かれているのだが、当日どんなスケジュールで実施したかということが書かれていた。

    俺はもっと臨床的な内容を読みたかったので、ニーズが合わなかった。
    家族療法的なことも書かれているけど、中途半端。

    末尾に参考文献が挙げられているのは良心的。

  • とてもわかりやすいです。K式のテスターではありませんが、それができることがどんな意味を持つか、ということも少しずつ書いてあって応用がきく気がします。

  • 新版K式発達検査2001を基に、発達相談の勘所が論じられている。記述がとにかく具体的であるため、臨床風景がイキイキと伝わってくるし、何より参考にしやすい。また、検査の解説に始まり、レポートやFBのコツまで丁寧に紹介されている。そのため、K式を用いずとも、発達相談に関わる仕事をされている方であれば一読の価値はあるかもしれない。

  • K式発達検査2001を使って、検査を実施し、分析解釈をし、所見を作成し、保護者や関係者に助言面接をする…という一連の流れを体験的に学ぶことのできる良書です。
    ロールプレイ事例に沿って展開していくため、イメージがわきやすく、また、ベテランの検査者たちが検査項目や目の前の子どもをどんな風に見たてながら取り組んでいるのかを知ることができ、大変勉強になります。
    ただ、ロールプレイ事例が5歳男児の設定のため、これより低い年齢の検査については知ることができないのが残念です。とても勉強になるだけに、もっとたくさんの事例を読めたら…と願ってしまうのです。
    初学のときに一章だけを読むと、発達検査の厳しさを知ることとなり、打ちのめされて投げ出したくなるような感じがしますが、その後からの章に十分指針が示されているので、投げ出さず読んで正解でした(笑)。
    初学の今のみならず、経験を積むごとに繰り返し読んでいくことで、また新たな学びを得ることができだろうと確信できる本です。折に触れ読み返したいと思います。

  • K式をやるなら読んでおくべき一冊。

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著者プロフィール

1954年に鹿児島県鹿児島市で生まれ、福岡県北九州市小倉区(当時)で育つ。同志社大学で心理学を学び、京都府の児童相談所に28年間勤務して早期退職。その後16年間、京都先端科学大学(旧京都学園大学)と京都橘大学で心理学科の教員業に従事。2023年からフリーランス。有志による「そだちと臨床研究会」所属。児童福祉や教育分野などにおける対人援助が専門。いくつかの子ども家庭支援機関や学校関係に、事例検討会や研修会でかかわっている。著書に『要保護児童対策地域協議会における子ども家庭の理解と支援――民生委員・児童委員、自治体職員のみなさんに伝えたいこと』(明石書店 2021年)などがある。臨床心理士。

「2023年 『子ども家庭支援の勘ドコロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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