上杉謙信―政虎一世中忘失すべからず候 (ミネルヴァ日本評伝選)

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著者 : 矢田俊文
  • ミネルヴァ書房 (2005年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623044863

上杉謙信―政虎一世中忘失すべからず候 (ミネルヴァ日本評伝選)の感想・レビュー・書評

  • 本書は謙信が生きた時代の史料のみを使って、本物の謙信像を提示した本であるという。 といってもガクトの本ではない。
     上杉謙信と言うと領土的野心を持たない義将というイメージが強いが、実像をみると、その行動にはそれなりの理由があることがわかる。
     例えば、たびたび関東に出兵しているが、そこには冬場の「出稼ぎ」という側面がある。
     新潟県というと米どころのイメージがあるが、当時の越後の国は、灌漑が不十分であり、耕地は限られていた。
     また、川中島の合戦には、越後の国の防衛戦という側面があった。
     たびたび上洛したり関東管領職を継いでいるが、そこには領主連合の頭として国をまとめるため府中長尾家の家格の上昇を図るという側面があった。(本書ではこの点が丁寧に書かれており目からウロコでした。)

     上杉謙信はそんなに好きではなかったのだが、本書を読むと、謙信の苦労が偲べて親しみが湧きました。
     戦国野郎にはお勧めの本です。

  •  上杉謙信は領土的野心を持たない義将だと言われてきましたが、
    本書を読むと、新たな実像に迫れて面白いです。
     度重なる関東への出兵には、冬の出稼ぎという実利があり、国人
    達を束ねるためには上洛や関東管領になることにより家格の上昇を
    図る必要がありました。
     また、川中島の合戦に関しては、越後防衛という側面もあります。
    一度本気で出家することを考えているので、地位に汲々としない人
    であることはわかりますが、本書を読んで人間らしさを感じました。

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上杉謙信―政虎一世中忘失すべからず候 (ミネルヴァ日本評伝選)の作品紹介

上杉謙信(一五三〇〜七八)戦国期越後の盟主。越後を本拠に関東・越中・能登を支配した上杉謙信については、江戸時代の兵学者らによって史実と異なることが多く語り継がれてきた。本書は、謙信が生きた時代の史料のみを使って、本物の謙信像を提示する。

上杉謙信―政虎一世中忘失すべからず候 (ミネルヴァ日本評伝選)はこんな本です

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