文明の交流史観: 日本文明のなかの世界文明 (MINERVA歴史・文化ライブラリー 8)

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623045136

作品紹介・あらすじ

世界史形成に遊牧民や交易民や海洋民が果たした役割を大きく評価し、人類の文明史を文明交流圏中心に描き、世界史を、陸にも海にも張り巡らされた交流網の発展史としてとらえる試み。あわせて、日本文明を、地球全体に展開されてきた様々な文明交流圏の結節点として眺め、そのことによって、日本文明の世界史的位置を確かめようとしている。中心文明や周辺文明中心に記述されてきた今までの世界史を反転し、文明と文明の"間"に注目して、それらを結ぶ役割を果たす"媒体文明"という新しい概念を提出。文明を、相互作用から自己形成する複雑系の一つとして理解し、人類の歴史とは何だったのかを考える。

著者プロフィール

小林道憲(こばやし・みちのり)
1944(昭和19)年 福井県生まれ。
1972(昭和47)年、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。
現在、福井大学教育地域科学部教授、
麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授。
専攻は哲学・文明論。

主な著書
〈哲学研究〉
『ヘーゲル「精神現象学」の考察』『生命と宇宙』
『複雑系社会の倫理学』『宗教とはなにか』
『宗教をどう生きるか』『複雑系の哲学』
『生命の哲学—〈生きる〉とは何かということ』(人文書館)
〈現代文明論〉
『欲望の体制』『われわれにとって国家とは何か』
『近代主義を超えて』『20世紀を読む』
『二十世紀とは何であったか』
『不安な時代、そして文明の衰退』
『対論・文明のこころを問う』(共著)
〈比較文明論・日本研究〉
『古代探求』『古代日本海文明交流圏』
『文明の交流史観』等がある。

「2008年 『生命(いのち)の哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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