公共政策規範 (BASIC公共政策学)

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著者 : 佐野亘
  • ミネルヴァ書房 (2010年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623056514

公共政策規範 (BASIC公共政策学)の感想・レビュー・書評

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  • 政策を決める規範は主に自由主義と功利主義と本質主義(卓越主義や共同体主義など)に分けることができ、それぞれのメリットデメリットを整理した上で、実践的に使い分けていくべしと説いた良書。読みやすかったです。

  • 適切な公共政策を実現するためには、その「適切さ」を判断するための規範理論が必要であるという前提のもと、自由主義、功利主義、本質主義という3つのアプローチを、それぞれに対する批判も取り上げながら紹介している。規範理論としての精緻さよりも、政策の策定や評価の現場において実際に使えるものであるかどうかを重視するところに本書の特色がある。結論としては、それぞれに特有の強みと弱点を踏まえたうえで、3つのアプローチを組み合わせて用いざるを得ないとしつつも、本質主義の可能性に期待を込めている。
    3つのアプローチについて、よく整理されていて、公共政策規範の入門書として最適である。個人的には、自由主義(リベラリズム)に比較的共感を持っているが、それだけでは公共政策規範として不十分であることもよくわかった。著者の言うように、3つのアプローチにはそれぞれ長短があり、それぞれを組み合わせて、実際の政策の良し悪しを判断するしかないと思う。本書は、その際の良き道標になるであろう。

  •  【目次】
    刊行のことば
    序 章 なぜ公共政策規範か
     1)なぜ規範について考えるのか
     2)他の学問分野とのちがい
     3)公共政策規範の特徴
     4)本書の構成
    第1章 自由主義的アプローチ
     1)自由主義の基本的特徴
     2)古典的自由主義
     3)現代的自由主義
     [コラム1 格差社会と「下流」]
    第2章 自由主義的アプローチに対する批判
     1)中立的正義に対する批判
     2)他者危害原則に対する批判
     3)自己責任原理に対する批判
     [コラム2 ゲーティッド・コミュニティと監視社会]
    第3章 功利主義的アプローチ
     1)功利主義の基本的特徴
     2)古典的功利主義
     3)現代的功利主義
     [コラム3 動物の権利]
    第4章 功利主義的アプローチに対する批判
     1)帰結主義に対する批判
     2)厚生主義に対する批判
     3)集計主義に対する批判
     [コラム4 QALY]
    第5章 本質主義的アプローチ
     1)本質主義の基本的特徴
     2)「人間らしく」あること
     3)個人に還元されない価値
     4)政策的意味
     [コラム5 年齢の意味]
    第6章 本質主義的アプローチに対する批判と応答
     1)本質主義に対する批判
     2)本質主義者からの応答
     [コラム6 GNH]
    終 章 よりよい公共政策規範を求めて
        ――人間学としての政策学へ
     1)3つのアプローチを振り返る
     2)あらためて公共政策規範について考える
    あとがき
    参考文献
    索 引

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