文化社会学入門:テーマとツール

制作 : 井上 俊  長谷正人 

• ミネルヴァ書房 (2010年10月20日発売)

感想・レビュー・書評

[別府さんの感想 · 2016年10月26日]

【内容紹介】
　本書では、近年の文化変容の基本的トレンドを大きく押えたうえで、現代の消費社会・メディア社会の文化の諸相、身近な暮らしに関わる生活文化の諸相を、できるだけ具体的なテーマに即して扱う。さらに、近代国民国家を支えてきた文化装置に注目するとともに、国家的な枠を超えてグローバル化する文化の動きにも目を向ける。最後に、広い意味での方法論を扱い、文化社会学的研究を進める際に役立つさまざまなツールや考え方を紹介する。
＜http://www.minervashobo.co.jp/book/b75820.html＞


【目次】
はじめに

Ⅰ　文化変容の現在
　1）テーマパーク化する都市
　2）パーソナル化するメディア
　3）コンテンツ化する芸術
　4）イメージ化する日常生活
　5）サービス化するコミュニケーション
　6）グローカル化する文化

Ⅱ　現代文化の諸相
１　消費社会の文化

Ａ　都市の文化
　1）ストレンジャーの文化
　2）喫茶店・カフェの文化
　3）コンビニの文化
　4）ストリートの文化
　5）24時間の文化
　6）オタクの文化

Ｂ　メディアと情報の文化
　1）マスメディアのゆくえ
　2）うわさの文化
　3）ファンの文化
　4）電話文化の変貌
　5）デジカメという文化
　6）インターネットという文化

Ｃ　アートの文化
　1）芸術という文化
　2）近代文学と大衆小説
　3）ハリウッド映画という文化
　4）ポピュラー音楽の文化
　5）デザインの文化
　6）アニメ・マンガの文化

Ｄ　身体の文化
　1）スポーツ文化
　2）ファッション文化
　3）美容・化粧の文化
　4）フィットネスの文化
　5）健康をめぐる文化

Ｅ　娯楽の文化
　1）観光の文化
　2）ショッピングの文化
　3）ゲームの文化
　4）笑いの文化
　5）カラオケという文化
　6）ギャンブルの文化
　7）性風俗をめぐる文化

２　日常生活の文化

Ａ　暮らしの文化
　1）食生活の変容
　2）住まいの文化
　3）洋服／和服の文化
　4）地域という文化
　5）出産と育児の文化

Ｂ　つきあいと儀礼の文化
　1）友だちの文化
　2）恋愛の文化
　3）贈り物の文化
　4）クリスマスの文化
　5）職場づきあいの文化
　6）結婚式の文化
　7）祭りの文化

Ｃ　ライフコースの文化
　1）子どもの文化
　2）少年・少女の文化
　3）若者文化
　4）オジサン・オバサンの文化
　5）老年の文化
　6）死の文化

　３　グローカル社会の文化
Ａ　国民国家の文化
　1）国民国家という文化
　2）学校と工場の文化
　3）近代家族という文化
　4）逸脱と統制の文化
　5）社会運動をめぐる文化
　6）監視の文化
　7）マイノリティの文化
Ｂ　グローバル化する文化
　1）万国博とオリンピック
　2）文化のアメリカニゼーション
　3）越境するメディア文化
　4）世界遺産という文化
　5）エスニシティという文化
　6）グローバル・リスクをめぐる文化
　7）グローバル化と公正価値

Ⅲ　文化社会学の道具箱
１　社会学の伝統
　1）宗教社会学
　2）芸術社会学
　3）教育社会学
　4）知識社会学
　5）歴史社会学
　6）余暇・遊びの社会学
　7）スポーツ社会学
　8）日本文化論・比較文化論

２　隣接・関連領域から
　1）文化人類学
　2）構造主義
　3）文化記号論
　4）言説分析
　5）精神分析
　6）マルクス主義
　7）カルチュラル・スタディーズ
　8）ジェンダー・スタディーズ
　9）民俗学・考現学・風俗学
　10）メディア論
　11）視覚文化論

３　文化を考えるための補助線
　1）文化と自然
　2）文化と身体
　3）文化と性・ジェンダー
　4）文化と階級
　5）文化と権力
　6）文化とテクノロジー

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人名索引

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