〈新しい能力〉は教育を変えるか:学力・リテラシー・コンピテンシー

制作 : 松下佳代 
  • ミネルヴァ書房
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本棚登録 : 84
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623058594

作品紹介・あらすじ

「PISAリテラシー」「キー・コンピテンシー」「読解力」「学士力」「社会人基礎力」…巷に溢れる"新しい能力"に対して、私たちは何ができるのか?ポスト近代社会、知識基盤社会、生涯学習社会で必要になるとされる"新しい能力"について、その原理・背景・歴史を批判的に検討し、それがもたらしつつあるカリキュラム・授業・評価への影響を考察する。

感想・レビュー・書評

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  •  「キー・コンピテンシー」、「PISAリテラシー」、「生きる力」、これらの言葉を目にすることはよくあるでしょう。これら「新しい能力」の概念は今日の教育とどのような関係をもち、どう教育に影響をもたらしているのでしょうか。
     本書は、これらの「新しい能力」の概念の背景と系譜をまとめて紹介し、批判的に検討しています。前半では、新しい能力観が日本の教育カリキュラム、授業および評価にもたらす影響を考察し、後半では、オーストリア・スウェーデン・アメリカ・フィンランドの場合をそれぞれ例示し、新しい教育のオルタナティブを探すための議論を展開しています。
     また章ごとに、章の内容に興味をもち、もっと読みたい読者を想定し、視野を広げる「ブックガイド」を設け、関連著書のレビューも沢山あります。
    今日の新しい能力観と教育に興味ある方に是非!
    (ラーニング・アドバイザー/芸術 LIAO)

    ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/opac/volume/1838624

  • 【請求記号】371||592

    教育図書館OPACリンク:
    http://nieropac.nier.go.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00514686&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

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著者プロフィール

京都大学高等教育研究開発推進センター教授。京都大学博士(教育学)。
京都大学大学院教育学研究科博士後期課程学修認定退学。京都大学教育学部助手、群馬大学教育学部助教授、京都大学高等教育教授システム開発センター助教授を経て、2004年より現職。現在、日本カリキュラム学会代表理事、大学教育学会副会長、日本学術会議会員等を務める。専門は、教育方法学、大学教育学。とくに能力、学習、評価をテーマに研究と実践を行っている。
主な著作に、『パフォーマンス評価』(日本標準、2007年)、『〈新しい能力〉は教育を変えるか:学力・リテラシー・コンピテンシー』(編著、ミネルヴァ書房、2010年)、『高校・大学から仕事へのトランジション:変容する能力・アイデンティティと教育』(編著、ナカニシヤ出版、2014年)、『ディープ・アクティブラーニング:大学授業を深化させるために』(編著、勁草書房、2015年)、『アクティブラーニングの評価』(編著、東信堂、2016年)、Deep Active Learning: Toward Greater Depth in University Education(ed., Springer, 2017)など。

「2020年 『教育のディープラーニング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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