海賊たちの黄金時代: アトランティック・ヒストリーの世界 (MINERVA歴史・文化ライブラリー 24)

  • ミネルヴァ書房
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本棚登録 : 73
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623071104

感想・レビュー・書評

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  • 海賊が美化されすぎている印象もあるが、1700年代初頭に全盛を迎えた海賊の活動について、いろいろな角度から知ることができる書。

  • 海賊の歴史的背景やら女性海賊の存在やら。かなり読みやすくて読んだ資料の中では一番好きだった。手元に置いておきたいと思ったくらい。

  • 骨太の海賊記。1716年〜1726年が海賊たちの黄金時代だった。1713年にスペイン継承戦争が終了。スペイン船が略奪していたイギリス政府公認の私掠船が海賊に転じ、イギリス商船も襲いだした。海賊社会は、国民国家よりも先に自由であり平等な民主主義社会を形成した。海賊たちの自由・平等主義は、フランス革命のそれと瓜二つ。

    海賊は、現代の言葉でいえば、さながらテロリストということになるだろうが、当時、恐怖の主体は、絶対王政の国家だった。

    http://naokis.doorblog.jp/archives/pirates_in_the_gold_age.html【書評】『海賊たちの黄金時代』〜国家よりも先に自由で平等な社会を実現

    <目次>
    第1章 二つの恐怖の物語
    第2章 海賊行為の政治算術
    第3章 海賊となる者
    第4章 船上の新たなる統治
    第5章 「水夫に公平は扱いを」
    第6章 女海賊ボニーとリード
    第7章 「奴らを世界から一掃せよ」
    第8章 「死をものともせず」
    終章  血と黄金



    2014.11.29 出口さんの書評より。
    2015.01.07 読了

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00209867

  • 過酷な労働環境から抜け出すために海賊となり、権力に抵抗した近世大西洋世界の船乗りたち。本書は、不遇の立場に置かれた労働者や奴隷の声に耳を傾け、四大陸の相互連関を考究する「アトランティック・ヒストリー」の観点から、海賊たちの姿を鮮明に描き出す。虐げられてきた人々がいかに団結して苦境に立ち向かっていったのか。彼らの真実の物語を明らかにする歴史家レディカー渾身の書、待望の邦訳。(原書 Marcus Rediker, Villains of All Nations: Atlantic Pirates in the Golden Age, 2004, Beacon Press.)
    [ここがポイント]
    ◎ 船乗りが海賊になるまでの物語や海賊処刑、捕虜が語る海賊、女海賊の生き様など当時の様子を活写。
    ◎ 奴隷や労働者の視点から描く、これまで語られなかった海賊たちの真実の物語。

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著者プロフィール

アメリカの歴史家・市民運動家。ペンシルヴェニア大学で博士号を取り、現在、ピッツバーグ大学歴史学科のアトランティック・ヒストリー特別教授。社会史研究において「下からの歴史」を実践。近世大西洋世界の、船乗り、海賊、奴隷を扱った数々の著作は高い評価を受けている。

「2016年 『奴隷船の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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