〈花〉の構造:日本文化の基層 (ミネルヴァ現代叢書)

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  • ミネルヴァ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623075188

作品紹介・あらすじ

[カバー袖]
万葉集、古今和歌集は云うにおよばず、二十一世紀の流行歌に至るまで、日本人は〈花〉に四季をそして男女の愛を歌ってきた。本書は、〈花〉によって読み解く、新しい日本文化論である。

感想・レビュー・書評

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  • 日本文化や日本人の感性を言葉、とりわけ(花)に見出し、親しみやすい例で解き明かしている。とても読みやすい一冊。学術的な知識を得たい場合は物足りないが、次の一冊へのきっかけが散りばめられている。
    文化を考えるなかに、社会批判もちらりと覗かせ、著者の危機感のようなものも感じられる。
    秘するが花なりということだろうか。

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著者プロフィール

書家。京都精華大学客員教授。1945年福井県生まれ。京都大学法学部卒業。1990年『書の終焉 近代書史論』(同朋舎出版)でサントリー学芸賞、2004年『日本書史』(名古屋大学出版会)で毎日出版文化賞、同年日本文化デザイン賞、2009年『近代書史』で大佛次郎賞を受賞。2017年東京上野の森美術館にて『書だ!石川九楊展』を開催。『石川九楊著作集』全十二巻(ミネルヴァ書房)、『石川九楊自伝図録 わが書を語る』のほか、主な著書に『中國書史』(京都大学学術出版会)、『二重言語国家・日本』(中公文庫)、『日本語とはどういう言語か』(講談社学術文庫)、『説き語り 日本書史』(新潮選書)、『説き語り 中国書史』(新潮選書)、『書く 言葉・文字・書』(中公新書)、『筆蝕の構造』(ちくま学芸文庫)、『九楊先生の文字学入門』(左右社)、『河東碧梧桐 表現の永続革命』(文藝春秋)、編著書に『書の宇宙』全二十四冊(二玄社)、『蒼海 副島種臣書』(二玄社)、『書家』(新書館)、作品集に『自選自註 石川九楊作品集』(新潮社)、『石川九楊源氏物語書巻五十五帖』(求龍堂)などがある。

「2022年 『石川九楊作品集 俳句の臨界 河東碧梧桐一〇九句選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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