世界スタジアム物語:競技場の誕生と紡がれる記憶

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623078684

作品紹介・あらすじ

世界各地に存在するスタジアムという名の祝祭の場。20世紀を象徴するこの空間は戦争や政治の荒波に翻弄されながらも、形や役割を変えて人々に愛され続けている。本書は、なぜスタジアムがその場所に建設されたのか、そこで何が起こったのかを振り返り、戦争とスポーツに象徴された20世紀という時代を読み解くものだ。建築や歴史愛好家のみならず、スポーツファン、国際情勢に興味を持つ人にとって必読の一冊である。

感想・レビュー・書評

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  • 世界中のスタジアムの建設の経緯、立地、建築面での特徴などを列挙している。
    ゴトタケさんなのでサッカーの試合会場になったことがあるスタジアムが中心だが、野球場やクリケット場などで歴史的なトピックになるものも取り上げている。
    歴史を振り返ると、日本で起こっているスタジアム絡みの出来事はどれもだいたい先行事例があることがわかる。先にスタジアムがあって、それを使うために後からチームを作るというのも決して珍しくないというので、大分トリニータの人たちも「チェルシーと一緒だ」と主張してよいらしい。

  • ひさびさの後藤健生は、さすがの後藤健生。溢れる知識にページめくるスピードが上がりませんでした。最近、建設中の新国立競技場がオリパラ後は球技専用に決定、陸上界は失望、という報道がありました。建設費の負担とか指定管理業者の選定とかスタジアムを巡る問題が2020年に向けて語られるようになっていますが費用面だけではなくレガシーとしてのスタジアムの議論がもっと語られるべきで、その必要教養として本書が教えてくれることはいっぱいあります。その中でなるほどな、と思ったのはスタジアムは細かく改修を重ねて育てていくという側面があること。今はなき旧国立競技場をうまくアップデートして2020年を迎えることは出来なかったのかな?と今更ながら思います。

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著者プロフィール

1952年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。サッカージャーナリスト。元関西大学客員教授。1964年の東京オリンピックを皮切りに、欧州チャンピオンズリーグからアマチュア大会まで、6000試合以上を現場観戦している。とくにワールドカップは、12大会連続現地取材中。著書に『日本サッカー史』(双葉社)、『国立競技場の100年』『世界スタジアム物語』(ともにミネルヴァ書房)など。

「2019年 『森保ジャパン 世界で勝つための条件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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