スコットランド史: その意義と可能性

制作 : ロザリンド・ミチスン 
  • 未来社
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784624111687

作品紹介・あらすじ

従来のイングランド中心史観を克服し、ブリテン史の中でのスコットランド史の重要性を主張。スコットランド史の専門史家達による通史。地図、年表等を付す。

目次

地図
日本語版への序文
編者序文
  序論
第一章 王国の成立
第二章 中世スコットランド-独立のための戦い
第三章 ルネサンスと宗教改革の時代
第四章 一七世紀スコットランド史-黄昏か暁闇か
第五章 議会の合同、ジャコバイト主義、啓蒙主義
第六章 工業化と都市化の進む社会-一七八〇-一八四〇年
第七章 ヴィクトリア時代の変容
第八章 現代のスコットランド-人々の記憶
訳者あとがき
英文参考図書案内
スコットランド史年表
事項索引
人名地名索引

感想・レビュー・書評

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  • 1998年刊行。英国史は一般に分立から統合、それもイングランド目線から語られることが多いだろうが、英国内でも地域的独自性があるのは言うまでもない。特にスコットランドは1707年の合同までは、独立の王国として、特異な成立過程、民族、文化を持ち、イングランドとは異質の過程を辿ってきた。本書は実質210頁余の短い書だが、このスコットランドの独自性を強く意識する8人のスコットランド史家が解説。彼らはエディンバラ大学、グラスゴー大学、セント・アンドルーズ大学等に所属。本書の指摘に触発されたイングランド史家は多い。
    のみならず、訳者が指摘するように、本書のような解釈に触発された日本人西洋史学者も多く、かつ、関連する参考文献も本書には付記されている。従来の解釈に対するアンチテーゼの書ではあるが、内容は刺激的であることは間違いない。

  • イングランド中心のイギリス史からの脱却をめざす新しいスコットランド史。

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