現代政治の思想と行動 増補版

著者 :
  • 未来社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (585ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784624300043

感想・レビュー・書評

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  • 古典的名作だよねー。
    第一部「現代日本政治の精神状況」が好き。
    「一 超国家主義の論理と心理」とか「二 日本ファシズムの思想と運動」とか「三 軍国支配者の精神形態」とか。

    日本政治を覆い尽くした「無責任の体系」の分析が明晰。

  •  ドイツやイタリアのファシズムと日本のファシズムの構造的、生起的違いについての考察は実は現在の日本についてもそのまま当てはまる。これは日本人の国家観が欧州のそれとは文明的にも文化的にも相容れない違いを持っているにもかかわらず、欧州の政治歴史の文脈で日本の政治的近代化を解釈し、遂行してきた矛盾に集約される。詳しくはこれも後日論じたい。

  • 丸山真男がトクヴィルに関して述べている、次の指摘は示唆的です。

    この「狭い個人主義」の個人は同時にリースマンのいう他者指向型の個人なのだ。だから現代においてひとは世間の出来事にひどく敏感であり、それに「気をとられ」ながら、同時にそれはどこまでも「よそ事」なのである・・・・・・逆に無関心というのも・・・・・・しばしば他者を意識した無関心のポースであり、したがって表面の冷淡のかげには焦燥と内憤を秘めている。

  • 買った本。
    戦前から戦後初期にかけての日本の政治がとても良くわかる。政治の登場人物には一般市民も含まれるので、そのあたり日本人の特質も含めて理解が進む。
    だが難しくて、というよりも文の量に対して含まれている情報料が多く、なかなか読み進まない。
    今は一ヶ月かけて半分まで読んだのち中断している。

  • アカデミズムとジャーナリズムのエッセンスの素晴らしい配分における思想書且つ歴史書

  • 「読みたい本」

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