友人のあいだで暮らす: 北カリフォルニアのパーソナル・ネットワーク

著者 : クロード・S.フィッシャー 松本康 前田尚子

• 未来社 (2002年12月1日発売)

作品紹介・あらすじ

アメリカの大都市の研究をつうじて、日本の都市生活の現在と未来を透視する。前著『都市的体験』につづく、アメリカ都市論研究の第一人者フィッシャー教授による都市社会論フィールドワークの決定版。サンフランシスコ、オークランドを中心にした北アメリカ地域における新しい都市や村落のありようを、多角的で豊富な調査資料をベースに多面的に描き出した本書は、今日の日本の都市文化の姿を予見している。

感想・レビュー・書評

[Vaniasさんの感想 · 2012年12月28日]

「都会と田舎で人間関係のあり方に違いはあるか？」というテーマについてアメリカでの大規模な調査を行い、深く掘り下げている。
統計データの分析手法について、他の要素からの影響を統計的に排除するなど手の込んだ分析を行なっているが、その分読みづらい。だが、そこから導き出せる人々の社会関係資本の傾向については、信頼がおけそうで、有用なものであった。