大人のための国語ゼミ

著者 :
  • 山川出版社
3.71
  • (22)
  • (50)
  • (30)
  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 1057
感想 : 67
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634151215

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 内容としては、「相手のことを考える」「主張と根拠を明確にする」など、言われれば当たり前ことを、いかに重要であるかを問題を使いながら優しく解説してくれます。イラストもあり難しい言葉を使っていないので、とても読みやすいです。

    これを読んだ効果として、文章や発言対しての感度が上がり、「どのように表現すれば相手が理解し納得できるのか」を、普段から考えるようになりました。そして、今まで自分が如何に曖昧にして文章を書いていたのか、発言をしていたのかが痛感させられました。またもう1つの効果として、論文や学会発表の作成にもとても有効だと思いました。論文や発表は、簡単にいうと、主張や根拠を分かりやすくまとめるということであり、この本ではその方法がわかりやすく学べます。

    最後に1つ気をつけなければならないのは、筆者も述べていますが、コミュニケーションに関しては考慮されていないので、常にこの本のように論理思考だと嫌がられるかもしれません。

  • 30歳を超えていますが、自身には未だにロジカルさが足りないと感じています。

    本書では「きちんと伝えられる文章を書き、話す力、そしてそれを的確に理解する力」を鍛えるべく構成されている。

    具体的な問題文とその回答・解説を繰り返しみていくことで、どうすれば伝わる、理解できる話ができるかが分かります。

    私も含め、このような話し方を出来ていない人が多いと思います。学校では教わらないことなので、大変参考になりました。

  • 「質問する」「反論する」のところが
    特に参考になった。
    普段、何も考えずにいると、
    いざというときにコトバが出てこなくなる。
    日本語だからわかるに決まっている、
    日本語だから話せるに決まっているというのは勘違い。

    日本語だからこそ意識しなくてはいけない。

  • 『論理トレーニング』が「国語」になった。

    (自分の理解+納得)+(相手の理解+納得)
    =分かり合うための実践的国語教育。

    日本語によるロジカル・ライティングの試みとして捉えてみたい。

  • 演習が、たのしくできる。

  • これまで言葉に対してボンヤリとしていたことに気がついた。理解、納得した振りもしていたように思う。会話を発展させる努力もしていなかった。

    これからは言葉の勢いに流されないように、どこかおかしなところはないかな?と踏み止まってみる。質問をしてみて、理解、納得へと繋げてみてみたい。

    問題に全て満足できる回答が出来なかったので、もう一度挑戦してみよう。今度はアドバイスを読まずに。

    著書の中に出てきた「たった一つを変えるだけ」も気になったので、こちらにも手を伸ばしてみよう。


  • この本は国語力の根本的な基礎を学べる本である。そして、必ず日を生活に活かすことができる本でもある。

  • 人事ネタでよく取り上げられる「コミュニケーション能力」。とても曖昧な定義で人によって測り方が違うものであるが、社会人経験を通して、まさにこの書に取り上げられる能力(読解・要約・質問・反論)のことでだと理解できた。単なる「話が面白い人、続く人」で定義している弊社人事に本書を突き付けてやりたい。

  • 国語の力を鍛えることが重要だとおもった。
    特に要約の力を鍛えていきたい。

  • じっくり読みたい本。繰り返し読むことで論理的思考力を鍛えられると思う。

著者プロフィール

1954年(昭和29年)東京都に生まれる。85年東京大学大学院博士課程修了。東京大学大学院教授を経て、現在、立正大学文学部教授。専攻は哲学。著書に、『論理学』(東京大学出版会)、『心と他者』(勁草書房/中公文庫)、『哲学の謎』『無限論の教室』(講談社現代新書)、『新版論理トレーニング』『論理トレーニング101題』『他者の声 実在の声』(産業図書)、『哲学・航海日誌』(春秋社/中公文庫、全二巻)、『はじめて考えるときのように』(PHP文庫)、『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む』(哲学書房/ちくま学芸文庫)、『同一性・変化・時間』(哲学書房)、『ここにないもの――新哲学対話』(大和書房/中公文庫)、『入門!論理学』(中公新書)、『子どもの難問――哲学者の先生、教えてください!』(中央公論新社、編著)、『大森荘蔵――哲学の見本』(講談社学術文庫)、『語りえぬものを語る』『哲学な日々』『心という難問――空間・身体・意味』(講談社)などがある。訳書にウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(岩波文庫)、A・アンブローズ『ウィトゲンシュタインの講義』(講談社学術文庫)など。

「2018年 『増補版 大人のための国語ゼミ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野矢茂樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×