中国の都市空間を読む (世界史リブレット 8)

著者 :
  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (90ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634340800

作品紹介・あらすじ

船が行き交う水路の岸辺を歩き、太鼓橋を越え、茶館で休み、また市場の雑踏へ入る。水路沿いには白壁に黒瓦がのった素朴な家々が軒を連ね、水辺の石段では洗い物をする人の姿が絶えない。こんな魅力的な小さな町が中国にはある。一方で、北京のような明快で威厳に満ちた王都も存在する。世界の都市文明を考えるのに欠かせない中国。本書では、その都市空間を解読する。

感想・レビュー・書評

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  • 中国の都市空間を代表する都市として、首都北京、江南の中心蘇州をメインに取り上げる。山西省の平遥、福建の厦門も出てきて、いずれも訪れたことのある街で楽しく読めた。

  • 王都としての北京、水郷都市蘇州、一般には必ずしも典型的な都市とは見なされない小規模な都市(華北の県城、軍事的都市厦門、江南の鎮)、さらには東南アジアのチャイナタウンの街並みの分析から、中国的な都市空間構築の原則と個々の歴史的経緯を読み解く。参考文献リストあり。

  • 大雑把には分かったというところ。それぞれの都市を掘り下げていけばまた深く理解できるのでしょう。最後に中国人のこの建築様式、都市空間形式は、日本やインドネシアにまで広がっているという華僑が作った街についてでてくる。外にでると望郷の念が強くなるようだ。しかし、どこもきっと中国的要素を出しつつも、その国になじもうという気持ちはあるんじゃないかな。中華な雰囲気って好きだから許せてしまう…

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著者プロフィール

1964年、北海道生まれ。法政大学大学院工学研究科博士課程修了。法政大学デザイン工学部教授。専門は都市史、建築史。著書に『建築史への挑戦』(共編著、鹿島出版会)、『水都学I~V』(共編著、法政大学出版局)、『中国の都市空間を読む』(山川出版社)などがある。

「2022年 『水都としての東京とヴェネツィア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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