古代ギリシアの思想家たち: 知の伝統と闘争 (世界史リブレット人 6)

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  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (103ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634350069

作品紹介・あらすじ

古代ギリシアの思想家たちは何を残したのだろうか。哲学思想にかぎらず、さまざまなところにあらわれる思想はまちがいなく彼らの残した大きな遺産である。さらに思考することの大事さと楽しみも、彼らは伝え残している。この書で、彼らの思想の中味がどのようなものであったかを語るとともに、どのような状況下で思想がつくられたかを考えた。アンティフォンとソクラテスを生んだアテナイの知の状況と、ソクラテス的思考が長く残ったゆえんが示されよう。

感想・レビュー・書評

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  • 古代ギリシアの思想家の歴史のなか、特にアンティフォンとソクラテスについて。ソフィストの祖ともいえるアンティフォンも、真実を求める姿勢はアテナイの発展に貢献するためであるにもかかわらず権力者の憎むところとなったソクラテスも、ともに刑死するという最期だったのが悔やまれる。

  • 「知の闘争」というテーマがなかなかに面白かった。哲学者だって己の地位のために他人を蹴落とすこともあるのだ、にんげんだもの。ただギリシア詩はよくわからないので、そこは苦痛だったけども……。ページ数等々の関係か小ぶりな印象だけど、まあまとまってたんじゃないでしょうか。

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著者プロフィール

東洋大学文学部助教授
1954年 福岡県生まれ
1985年 東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学
1988年 富山医科大学助教授を経て現職
主な著訳書
『西洋古代史研究入門』(共著、東京大学出版会)
『ギリシアとローマ』(共著、河出書房新社)

「2002年 『弁論集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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