ガザーリー: 古典スンナ派思想の完成者 (世界史リブレット人 25)

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  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (87ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634350250

作品紹介・あらすじ

イスラーム思想史上最大の思想家といわれ、現代においても大きな影響を与えているガザーリー。信仰をゆるぎないものとする確実な知識を求めてスーフィズム(神秘主義)に回心した彼は、学者として最高の地位を捨て、放浪の旅に出たという。スンナ派のセルジューク朝とシーア派のファーティマ朝が対立する時代、ガザーリーの波乱万丈の人生をたどりながら、スンナ派思想の形成という観点から、ガザーリーの果たした役割をとらえなおす。

感想・レビュー・書評

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  • アルガゼルことガザーリーの全体を概説した本。現代のイスラームとの関係からガザーリーを解釈しています。著者の意見も多少含みますが、それも読み取れるように書いてあります。
    イスラーム法学や神学の基礎の基礎は抑えておかないと読むのが大変なので、最初の一冊には難しいかもしれませんが、ガザーリーに興味がある段階で初歩の初歩ではないでしょうから大丈夫でしょうか。

  • 古典スンナ派思想の完成者とされるガザーリーの思想遍歴をたどりながら、イスラームにおける神学・法学・哲学・スーフィズムの関係について、大まかなイメージをつかむことができる。イブン・スィーナーやイブン・ルシュドが、イスラーム思想史の中でどのような立ち位置にあるのかもわかる。

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著者プロフィール

東京外国語大学アラビア語学科卒業、東京大学大学院人文社会系研究科イスラム学博士課程修了。博士(文学)。現在、日本学術振興会特別研究員。イスラーム思想史が専門。<br>著書・論文は「ファフルッディーン・ラーズィーのミゥラージュ解釈」『オリエント』42-1、『現代に生きるイスラームの婚姻論——ガザーリーの「婚姻作法の書」訳注・解説』東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2003年、&#34;Al-Ghazali and Marriage from the Viewpoint of Sufism,&#34; Orient 40 (forthcoming)など。

「2005年 『イスラームの世界観』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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