ポ-ランド・ウクライナ・バルト史 (世界各国史 新版 20)

制作 : 伊東 孝之 
  • 山川出版社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634415003

感想・レビュー・書評

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  • お薦めウクライナ関連書籍のまとめ / 旅を計画していたウクライナについて、これまで読んだ本
    https://jtaniguchi.com/books-recommended-ukraine/

    この本の歴史のくくり方は、この地域の歴史を知る上でとても相性がよい。歴史上国境線が目まぐるしく変わる同地では横断的に地域史として、この地域をまとめるのはとても有効であるからだ。

    取り扱う国はポーランド、ウクライナ、ベラルーシ、リトアニア、ラトヴィア、エストニア各国となる。現在でこそ、これらの国名となっているが、いずれの国も独立して間もない国ばかりである。そして、独立前の歴史はスラブ人の歴史として渾然一体となっている。

    また、リトアニアは中世において、現在では想像がつかないほど巨大な国であり、その領土はバルト海から黒海までおよんでいたし、ポーランドも分割前は強大強力な国で「貴族(士族)の共和国」と呼ばれていた。そのポーランドとリトアニアがお互い手を組んで同地を支配していた時代もある。

    この混沌とした東欧地帯には、ドイツが「北の十字軍」としてちょっかいを出してきたり、ロシアやソ連が度々侵攻してきたりと、あらゆる面でドイツとロシアに挟まれ、阻まれた歴史がつらなってくる。

    また、ポーランド繁栄の基礎となった港町グダニスクの輸出、この販路の80%がネーデルランドであったとか、具体的な記述も多く地域横断で時代の特質を知るのに優れている。

    <その他の書籍紹介>
    https://jtaniguchi.com/tag/%e6%9b%b8%e7%b1%8d%e7%b4%b9%e4%bb%8b/

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