ソクラテスの隣人たち: アテナイにおける市民と非市民 (歴史のフロンティア)
- 山川出版社 (1997年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634481305
作品紹介・あらすじ
ソクラテスのような上層市民から解放奴隷アゴラトスまで、紀元前5世紀末、ペロポネソス戦争に敗れ、寡頭派と民主派の内戦に明け暮れるアテナイに生きた4人の姿をとおして、古代ギリシア社会における市民と非市民のあり方を考える。
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
ソクラテスのような上層市民から解放奴隷アゴラトスまで、紀元前5世紀末、ペロポネソス戦争に敗れ、寡頭派と民主派の内戦に明け暮れるアテナイに生きた4人の姿をとおして、古代ギリシア社会における市民と非市民のあり方を考える。
[ 目次 ]
第1章 アテナイの住人たち
第2章 ふたりの情報提供者
第3章 アゴラトスの背信と誠実
第4章 リュシアスとソクラテス
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[ 関連図書 ]
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アテナイに住んでいた市民がどのような人々であったのかは、あまり膾炙していない知識だが、この本はある程度その疑問を満たしてくれる。
ソクラテスのほかに、3人の出自、身分の異なる同時代の人物を挙げ、それぞれの生き方を残された碑文から推察し、アテナイ一般の身分、権利構造を考察している。
つまり政治的、法律的な関わり方からの叙述であるので、民俗や日常生活には深く入り込んでおらず、ギリシア人の一般生活を知りたい場合はこの本に期待してはいけない。