- Amazon.co.jp ・本 (107ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634546707
作品紹介・あらすじ
「六〇年安保闘争」という言葉も、今ではすっかり昔語りとなりました。あの激しかった運動の指導者や体験者も多くは世を去り、若造の一人としてこわごわデモに加わった著者も、気づいてみれば七〇歳を超えています。あれから間もなく半世紀。この間に多くの事件が起こり、世の中はおそろしく変化しましたが、あの年に結ばれた日米安保条約(「新安保条約」)は一字一句も変えられないまま、今も生き続けています。歴史の研究を志したばかりのころに安保条約改定という大事件に遭遇した一人の若者が、条文は変わらないのにつぎつぎと姿を変えていく新安保体制という不思議な生き物を、歴史家として、また同時代人として把握しなおし、その変化の様相を描き、後世に語り伝えたいと書き上げたのが本書です。
感想・レビュー・書評
-
最新の所在はOPACを確認してください。
TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00505006詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1960年に旧安保を改定して結ばれた新安保条約、正式名称「日米国とアメリカ合衆国の相互協力及び安全保障に関する条約」を起点とする日米関係史。
片務的から双務的な内容を志向する安保体制における日米の「相互協力」関係と「安全保障」環境の変遷についてごく簡潔にまとめてある。
とくに1960~1970年代の記述はよかった。ただ、かまびすしく議論されている分野だけに、もう少し目新しい視点とか、テーマを絞った記述にしてもよかったのではないかとも思った。