もういちど読む山川政治経済

制作 : 山崎 広明 
  • 山川出版社
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本棚登録 : 424
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634590670

感想・レビュー・書評

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  • 仕事のために法学関連の入門書を少しずつ読むにつれ、社会科学全般の基礎知識をもう一回学び直したほうがいいように思うことが増え、選んだ本。

    本書は、高校生向けの社会科関連の教科書を、社会人向けに編集しなおしたシリーズの中の一冊です。
    必要最低限の文章を、余分な飾りをつけずに収録しました、といった簡素な頁の佇まい。
    刊行は2010年ですが、震災と原発、アベノミクスなどにも簡単に触れられています。

    さて、改めて読んでみると、様々な事象についてひたすら続く「~~ということになっています」という記述に、教科書って不思議な本だとつくづく思う。
    私は、どちらかというと物事について、なぜそうなったのか、結果どのような問題が生じたか、というような肉付けがないと理解が進まないタイプなので、読んでいて楽しいかというと、うーん、まあ楽しくはないです。
    とはいえ、淡々とした記述を読んでいると、自分自身の歴史や時代の感じ方が、学生時代とは大きく変わっていることが実感できます。

    学生の頃は、第二次世界大戦なんて、鎌倉時代と同じくらい昔の話で、特攻隊や原爆の話を聞いても、「なんて恐ろしい、自分は戦争のない今の時代に生まれてほんとに良かった」などと安心していたけれど。
    でも、30代も半ばを過ぎて本書を読むと、戦後70年といってもほんの少し前のことでしかなくて。
    財閥とか軍部とか、その頃の社会の仕組みや考え方も、形を変えてたくさん残っている。
    その上に無理に経済成長をしたひずみが重なっている感じすら、ある。

    本書を読んで、基礎知識が身についたかはちょっと自信がないものの。
    今の社会が、これまでの歴史の問題や矛盾を抱えながら、複雑に回り続けていることを理解できた読書になりました。

  • 山川の教科書で政治経済の学び直し。
    いやそもそも政治経済は高校、大学でも学んではおらず、はじめての政治経済だ。

  • もう一度教科書を読んでみよう。今度は政治、経済。

  • 雰囲気は山川の教科書そのまんまだけど、まえがきにある通り社会人向けに書かれていて読みやすい。憲法に関わる重要判例が網羅されている一方、新しい情報も豊富なのにはかなり驚いた。2?3年に一度改訂してくれたら、毎回買ってもいいかもしれない。

  • やっぱり教科書は教科書です。淡々とし過ぎてて眠くなる。

  • こんな難しい教科書で勉強していたのか・・
    これでは、若者が政治や経済に興味を失うのも仕方がないかも。
    大学に入ってから挽回させないと。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784634590670

  • 2015/1 読了
    就職試験前に復習になるかなと思い、読み返してみました。

  • Thu, 19 Aug 2010

    最近,大人になってから高校生時代の知識を再度学んでみましょう的な事がおおいですよね.
    さてさて,皆さんも地歴,公民でお世話になった「山川」から出ている「もう一度読む山川 政治経済」を買ってみました.

    改めて,見てみると,いろいろありますねー.

    教科書というのが,どうしても「画一的な事象に対する見方」を押しつけてしまうのだ,というのが読み取れたり・・・

    たとえば,現在の経済情勢に対して
    「○○○なのが課題だ」
    という記述があったりする.

    実際には確かにマスメディア的,行政的方向性としてはそういう方向にうごいているんだが,
    「果たしてそうか?」
    という問いがなくはない,というか,大いにあることでも,
    やはり,マスメディア的,教科書的な方向付けがなされていたりする.

    教科書って言うのは,どうしても思想統制になってしまう面がありますね.いたしかたなし.

    書いてある内容は,非常に充実しているのだが,
    一つ一つの「吟味」する時間は全くなさそうなくらいに,分量がある.

    というか,一つ一つのキーワードは一杯書いてあるが「その意味」については,殆ど触れられない.

    ブレトンウッズ体制で国際通貨の体制が変わったことは書いてあるが,そのインパクトというか,その歴史的意義については全く書いてない.

    多分,言葉として「ぶれとんうっずたいせい」という言葉を,学生は覚えるだけなのだろう.

    パックス・ブリタニカからパックス・アメリカーナへの移行という,歴史上最も大きな転換点の一つなのに.2,3行で終わる.

    そんなことがいっぱいあるのだ.

    確かに,キーワードとしては,十分な教える内容は入っているんだけど,一体,それが,どれほどの効果を生んでいるんだろう.
    「この教科書を一年でやれ」
    って言われたら,
    正直無理だ.と,分野外の大学教員として思う.


    ちなみに,ここに書かれている内容を十分に咀嚼できていれば,
    相当の教養人と言えると思います・・・.
    # そんな先生,高校にいるのか??

    でも,重要なことが高い密度で一杯入っているのは確か.
    やっぱり,高校中には難しくても
    日本人 教養として 地歴,公民は全教科やるべきだね.
    ちなみに理科も4科目全部やるべきだろう.

    正直,大学生の教養科目なんて,それでいい気がする.
    あとは,趣味と専門でやればいい気がする.

    ちなみに,生涯学習でもこれらの教科の得点をTOEICみたいにはかる制度とかないのかなー.

    あったらいいな,と思う.

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