もういちど読む山川地理

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著者 : 田邉裕
  • 山川出版社 (2012年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634590755

もういちど読む山川地理の感想・レビュー・書評

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  • どうだろう。。まとめの読み物としてはいいのかもしれないが・・。

  • 高校の時に地理を履修していたが、全く勉強しておらず、図書館に行ってたまたま手にして、ちょうど会社も夏休みなので、読んでみることにした。
    懐かしい感じがした。一気に読んだので理解はそれほどしていないけど。。。

  • 本書は高校の教科書で有名なシリーズを底本として、地理学に無縁な人びと、現在の地理的常識を 伝えるためにとまとめたものであります。個人的には学校教育を離れてずいぶん経っていた頃に読んだので新鮮でした。

    僕は高校時代、地理の授業を受けたことはありません。理由はシンプルそのもので、中学時代に、歴史に比べて若干ながら地理のほうが苦手なものだったので、苦手意識があったのです。

    今回、今まで読んでい『もう一度読む山川』シリーズの全てを読んでいたので、地理を読まないわけにはイカンだろうと、そういう理由で手にとって見ることにいたしました。地理のテキストを本格的に読んだのは中学校を卒業してからになるので、もうウン十年前の話になるかと思います。一読して『あぁ、こういうことを昔教わったなぁ』というおぼろげな記憶と、あんなこともあったのか、こんなこともあったのかと思いながらページをめくっておりました。

    『地球を読む』という触れ込みとおり、いまや人口が70億人を突破した地球のどこに人が住んでいるのか?アジア、ヨーロッパ、アメリカ…。その場所場所にとって様々な文化があり、気候があり、民族がいるということがよーくわかりました。

    テレビなどでニュースを見ても、アナウンサーがその地名を言うときにも『あぁ、あそこか』ぐらいな認識しかありませんでしたが、これで自分の中にも詳細な『世界地図』ができたのかなと、現在では思っております。社会人の方がもう一度勉強したいなと思うときの取っ掛かりとして手に取っていただければ幸いに思います。

  • ○気になった点、突っ込みどころなど
    ・軍事力を人数で見ると北朝鮮の陸上兵力がアメリカを越え、航空兵力は日本を越えているのだなと思うと不思議な気がしました。ただ、軍事力は装備面などの面も併記しないとあまり意味がないような気がします。(P.4)

    ・東日本大震災や福島第一原子力発電所の記述があるものの、触りだけしか載せていないのは教科書としての配慮かなと思いました。(P.6)

    ・工業構造の推移で、1970年から2009年にかけて、繊維業が大幅に縮小して食料品が拡大しているのは何となく自分の感覚と一致するな、と思いました。(P.11)

    ・老年人口の割合で、地方では割合が高く、都市部では低いことが統計上でも示されているなと思いました。(P.14)

    ・日本人の海外留学先で半数がアメリカと書かれていますが、日本からアメリカへの留学者数は急速に減っていると別の本で書かれていました。若干記述が古いのかな、と思いました。(P.16)

    ・系統地理学と地誌学の違いがよく分かりませんでした。Wikipediaで見ると両方とも自然と人文の両方を扱うカテゴリーになっていて、系統地理学は自然(地形、気候など)と人文(経済、政治など)を地域に限定しない、地誌学は各地域の自然・人文の個性をみる・・・というくらいのP.19~20に書かれていることしか結局わかりませんでした。

    ・「島嶼」という言葉を初めて見ましたが、「大小さまざまな島」という意味だそうです。「嶼」という文字が小島を表し、「島」と繋げることでさまざまな大きさの島を表す言葉になったとか。(P.21)

    ・国家の三要素(主権、領域、国民)はよく聞きますがよく忘れます。Wikipediaで調べると、もとはドイツの公法学者ゲオルグ・イェリネックの学説で、天皇機関説にも影響を与えているとか。(P.24)

    ・領土・領海・領空で次は領宙と言う話を聞いたことがありますが、領空と宇宙の高度の区別があいまいだという話はどこで決着をつけるのかなと思いました。(P.26)

    ・ピレネー山中の国境の話はなかなか面白いなと思いました。領土が飛び地になっている国は他にもあると思いますが、中立道路で繋げる形は割とシンプルだなという印象を受けました。(P.27)

    ・ポーランドの国境変遷の図が見辛くて結局何が言いたいのかわかりません。(P.28)

    ・経済統合でFTAとWTOが対立関係にあるという話を別の本で読みましたが、今後どのようになっているか興味があります。WTOやその前のGATTはブロック経済・保護貿易が世界戦争を導いたとしてその防止のために設立されたはずですが、FTAの方が優位になればまた保護貿易化を招かないでしょうか。(P.31)

    ・地域統合の仕組みが地域的な理由と文化的な理由で大きく二種類に分かれているのは面白いなと思いました。もちろん両方の理由を兼ねているEUなどもあると思いますが。(P.31,32)

    ・国連大学が東京にある、というのが面白いなと思いました。日本にある割にはあまり活動が知られていない気がします。Wikipediaによると研究機関として発足して最近は学位の授与も始めたとか。(P.32)

    ・EU域内の交通網や電力、その他インフラの統合度合いが面白いなと思いました。日本の高速道路の料金所より国境の通過が簡便だというのも面白いです。(P.44)

    ・EECに対抗して結成されたEFTAが現在はEUに統合されていない国で構成されているのは面白いなと思いました。北欧の中でEUにノルウェーだけが参加していないのは不思議な気がします。(P.47)

    ・平均労働時間でドイツが日本よりも年間340時間短いことに驚きました。ワーキングシェアなどが発展しているからでしょうか。(P.53)

    ・「ブリュッセルは、ヨーロッパのなかでは小国・・・」という記述がわかりづらいと思いました。ベルギーの首都だと明示すべきだと思います。(P.57)

    ・2012年6月2日に開催された「日本ウクライナ地域経済文化フォーラム」に来ていたウクライナの代表はクリミアの元黒海艦隊の司令官でした。セバストポリ海軍基地や黒海艦隊はロシアが租借して運営しているらしいですが、関係が複雑だなと思います。(P.61,67)

    ・ロシアは人口が減少しつつあり、特に東側の人口が減少していると聞いたことがありますが、昔から開発は西側に集中していたのだなと思いました。(P.64,71)

    ・アメリカの工業は東側に集中しているなと思いました。シリコンバレーのイメージで西側の方が産業は発展していると思っていました。(P.80)

    ・IBMの世界展開の図を見て、かなり網羅されているなと思いました。逆にスペインやロシア、マレーシアなどに進出していない理由の方が気になりました。(P.82)

    ・カナダはアメリカとの国境付近に主な鉱工業が固まっているなと思いました。いろいろな国際情勢系の本でカナダはアメリカ依存であることが強調されていたので納得です。(P.88)

    ・ファゼンダの人たちの金銭を使わない生活が面白いなと思いました。(P.96)

    ・ブラジルについては近年技術レベルの飛躍的に向上していることが言われていますが、そのあたりは反映されていないなと思いました。(航空機業界世界三位、中小型航空機では世界一位のエンブラエルや海底油田採掘技術など)(P.101)

    ・最近英語教育でクローズアップされているフィジーが観光業で貧富の格差が拡大して民族対立しているというのは意外でした。(P.107)

    ・サモアといえばアメリカ領というイメージがありましたが、アメリカ領は東サモアで西サモアは独立国ということは初めて知りました。(P.108)

    ・オーストラリアの土地はアデレード近辺以外は地力がなく、100%人口の肥料を投下しないと作物が育たないそうですが、その辺りの記述がないなと思いました。(P.109)

    ・ニュージーランドが高福祉国であり、世界で最初に女性に参政権を与えた国ということは知っていましたが、教科書でクローズアップされているのは面白いなと思いました。(P.112)

    ・南極の領有権の主張範囲の図で、フランス・イギリス・ノルウェーのような北半球の国が主張しているのは面白いなと思いました。(P.116)

    ・ヨーロッパ諸国の侵略を受けたアフリカの中で独立を保ち続けたエチオピアはすごいなと思いました。(P.122)

    ・人口が世界7位でNEXT11の1国でもあるナイジェリアの農業が、数年耕作した後で15年休閑しなければならないような土地で、ほとんど手作業で行われているというのは大変な状況だなと思いました。(P.125,126)

    ・西アジアの石油採掘が20世紀前半に始まり、後半にOPECが結成されてオイルマネーを自国で活用できるようになったというのは割と最近の話で意外でした。(P.135)

    ・近年ASEANの影響力の拡大の話をよく聞きますが、大国依存という見方は古いのではと思いました。(P.154)

    ・タイが東南アジアで唯一独立を保った理由として、イギリス領とフランス領の緩衝地帯という地政学的な側面と開明的な王ラーマ5世による明治維新に匹敵する大改革があったというのはなかなか興味深いなと思いました。(P.158)

    ・モンゴルがソ連と清の緩衝国として1913年のキャフタ条約により内外分割が決められたという話は初めて知りました。(P.162)

    ・中国についての記述の中で、大躍進や文化大革命の話が書かれていないのは外交的な事情なのかなと思いました。

    ・中国の農村戸籍と都市戸籍の違い、都市戸籍に移る機会が大学進学のみという点に触れているのは面白いなと思いました。(P.170)

    ・人種と民族の分類はいろいろな国のことを知ってもなかなか自分の中で整理できていないので、その点について書かれた何か良い本があれば読んでみたいなと思います。(P.184~190)

    ・気候区分については学生時代に習ったケッペンの気候区分から変わっていないようですが、いろいろな地域の本を読んでいて、これほど単純に分類するのは誤解を招きそうだなと思いました。代わりになりそうな区分法を考えるのが難しそうですが(P.195~201)

    ・土壌についてはかなり変化が大きそうな気がします。いつ、どのような調査法で土壌分布を調べたのかが気になります。(P.202,203)

    ・人口転換のモデルの右側の図でどれもアフリカになっているのは誤植でしょうか。人口転換のモデル「多産多死⇒多産少死⇒少産少死」の流れはどの地域でもほとんど例外なく適用できそうな気がします。(P.209)

    ・都市のベーシック機能とノン=ベーシック機能、機能特化都市と総合都市、職住分離と職住接近、下層化と上層化などの都市に関する話はなかなか興味深いなと思いました。各地域によって特色ある動きになりそうです。(P.220~225)

    ・パプアニューギニアのラエ港の自給自足の生活に少々の交換経済が加わった生活様式はなかなか面白いなと思いました。どういった経緯でこういった生活に移行していったのか、交換経済部分については誰か教える者がいたのか、興味深いなと思います。(P.226)

    ・中国の漁獲高が世界の3分の1を占めているというのは初めて知りました。中華料理で魚を使った料理をあまり知らないのですが、現地では結構あるのでしょうか。(P.233)

    ・工業の分類や実態の推移の話はなかなか面白いなと思いました。伝統立地型、原料立地型、消費地立地型、交通立地型、工業地域のなど、さまざまな要因からいろいろな形態に変わっていき、情報化によってまた一段と変わっていることと今も変わり続けていることはなかなか考えさせられます。(P.241~248)

    ・世界の鉄道網の図で日本だけ飛び抜けて緻密で、他の国はこれから整備を進めていくという段階にあることは、この分野においては日本の競争力が高いのだなということを感じさせられます。(P.257)

    ・地図と地域調査の話、特に後者についてはこれまで触れることがあまりなかったので新鮮だなと思いました。資料による調査と実見による調査など、調査者の主観によるところも大きいのだなと改めて思いました。(P.267~278)

    ・全体として、明らかに誤りではないかと思える記述やおかしな記述が多く、統計や図は根拠や母数等の説明がなく、信頼性に欠ける本だと思いました。

  • 第一部は各地域の現代史で導入のおもむき。第二部が地球規模のマクロな視点から、まさに"地理学"的。地理の場合は政治・経済と同じでニュースなどにアンテナをはっておけば常識の範囲といったかんじ(とくに第一部)。インドの富裕層1割=日本の総人口[p165]、 中国の高所得者層(総人口の10%)=日本の総人口[p171-172]で、日本はどうやって太刀打ちしていくだろう?

  • 高校地理のおさらい。

  • 購入
    20年前の内容からは大きく変わってるなぁ
    内容は期待ほど深くなく、やや残念

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