もういちど読む山川日本近代史

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著者 : 鳥海靖
  • 山川出版社 (2013年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634591127

もういちど読む山川日本近代史の感想・レビュー・書評

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  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784634591127

  • 普通の日本史教科書だと数ページなのが一冊分もある。
    でも、第二次世界大戦の終戦までなのか。
    この後、日本が辿った道も興味深いものがある。
    授業では扱われないのだろうけれど。

  • ここで取り扱われている100年は黒船が来航してから日本が第二次世界大戦、および太平洋戦争に敗北するまでです。現在も何らかの形で影響を及ぼしているこの時代が詳細につづられていて、読み応えがあります。

    僕が現役の高校生だったころ、とはいっても随分と遠い昔の話になってしまいましたが、日本史を授業でとっていても後半、近現代史は時間の関係上タイムアップでよく教わることがなかったように覚えております。

    本書は大学受験用の社会科教科書といえば山川というくらいのスタンダードである(僕の通っていた高校では採用していませんでしたが…。)山川出版から発行された「もういちど読む」シリーズの日本近代史です。ここで扱われている日本史はペリー提督で有名な黒船が日本に来航した幕末時代から太平洋戦争が終戦を迎え、日本が負けるまでの約100年の歴史を一冊にまとめたものです。

    日本史の中でも後半部の出来事を教科書1冊分に凝縮しているだけあって、その情報量はとても多く、珍しく読むのに骨が要った本でございました。これを読みながら現役のころに覚えていて、今では忘れてしまったことも本当に多く、明治維新の政党政治に関することや、日清戦争後の国際関係について、第一次世界大戦後に起こった金融恐慌のことなど、詳細な記述で時々行きつ戻りつしながらも
    「あぁ、そういえばこうだったっけ」
    ということを改めて思い出しました。

    そして、第二次世界大戦へと時代が移り、日本が戦争へと突き進んでいく過程は本当に見ていてやるせなく、太平洋戦争でミッドウェー海戦を機に日本軍がアメリカの持つ圧倒的な物量をはじめとする総合力に敗れ去っていくさまは、本当に読んでいてつらいものがありました。

    1945年8月15日に玉音放送が流れ、同年9月2日にミズーリ号で連合国との降伏文書調印式が行われ、第二次世界大戦は終わりを告げるわけですが、このときの影響が何らかの形で現在にも影響を及ぼしているということを、決して忘れてはならないと思っております。それを再確認したという意味で、この教科書を読んだ甲斐があったというものです。

  • 日本近現代史の復習に最適。歴史の勉強不足を痛感。

  • 日本が独自の歴史的・文化的条件を踏まえつつ、いわば手持ちの材料を用いた自前の手法で異文化を摂取・吸収し、近代化を進めていったことが重要視されている。
    日本の近代を考察するにあたって、まず問題となるのは、その母体ともいうべき江戸時代における基礎的条件である。
    そこで注目されるのは、江戸時代の日本が、かなり高度の社会的同質性と国民的一体感を保持していた点えある。
    このような社会的同質性と国民的一体感は、二百数十年にわかって維持されたかなり中央集権的性格の強い幕藩体制といわゆる「鎖国」体制のもと実現された。

    1860年3月3日、井伊を江戸城桜田門外に襲って暗殺。この桜田門外の変の結果、幕府の専制的な政治によって事態に対処しようとする路線は行き詰まり、幕府の威信は大きく動揺し始めた。

    2 明治維新と富国強兵
    二百数十年に及ぶ江戸幕府の支配を打倒した戊辰戦争が、長期にわたる全面的な内戦におちいることなく、比較的短期間で収拾されたのは、欧米列強によって加えられた外圧に対して強い対外危機意識が生まれ、新政府側も旧幕府側もともに内乱の長期化による外国勢力の介入を回避し、国家の独立を守り、植民地化の危機を避けようとする姿勢を共有していたからであろう。

  • ○この本を一言で表すと?
     日本史の教科書の近代部分をクローズアップした本


    ○面白いと思った点・考えた点
    ・P.49の岩倉使節団の写真で岩倉具視がバカ殿みたいに見えて少し笑いました。

    ・P.76の憲法制定のためのヨーロッパ視察で、むしろ急進的過ぎることをヨーロッパ諸国で諌められるというのは、立憲政治に至るまでのプロセスの違いとその違いによるパラダイムの違いでもあったのかなと思いました。今の感覚からすると君主制の面が強く思える内容でも当時はかなり進んだ内容であったというのは、当時の制度に対するバランス感覚が伺えるなと思いました。

    ・P.106の初代インド首相ネルーの日本に対する印象の変遷(日露戦争勝利に対する興奮で日本についての英文の著作を好んで読みふける⇒日本の韓国・中国への侵略で植民地国家に変わったことを悟る)が、日本との利害関係が薄い地域のアジアの知識人全体の印象だったのかなと思いました。

    ・P.161で紹介されている成金の中でもかなりすごかった内田信也が30代で資本金2万円・チャーター船1隻から翌々年には資産7,000万円(現在の貨幣で1,500億~2,000億円)・持ち船16隻になったというのはすさまじい「成金」ぶりだなと思いました。しかもこの人物は1920年の不況もうまく潜り抜け、戦後には大臣を歴任しているそうで、運だけでなく才覚も兼ね備えていた人物だったのかなと思いました。


    ○つっこみどころ
    ・去年に「もういちど読む山川日本史」を読んでいたせいか、それほど新鮮味なく最初から最後まで読み切ってしまいました。それ以降も中公新書の「太平洋戦争」の上下巻や「昭和史(中村版)」を始めとしていくつか近代に関する本を読んだせいか、目新しい内容もそれほどなかったように思いました。

    ・幕末で会津藩がクローズアップされているように思えるのはやはり「八重の桜」の影響でしょうか。

    ・P.235の「防空の手引き」はなぜ左から右に読むように書かれているのか不思議でした。後付けで作成された、または再作成された資料なのでしょうか。

  • 和図書 210.6/To68
    資料ID 2013100887

  • 請求記号:210.6/Tor
    資料ID:50070231
    配架場所:図書館1階西 学生選書コーナー

  • 繰り返しがあり、逆に時系列が狂います。

  • ≪目次≫
    序  日本近代史をどうみるか
    第1章  近代国家の成立
    第2章  近代日本とアジア

    ≪内容≫
    開国から敗戦までを高校の教科書チックにまとめたもの。それなりに良くできています。普通の教科書よりは詳しく、専門書ほどの濃密度はなく。私的には、教える部分も肉付の一つとして、役に立ったと思いますが(これで肉付けなら、高校教師として失格?)、もうちょっと知りたい人には、物足りないだろうな、という感じ。できるなら、ほかの「もういちど~」シリーズもそうだけど、参考文献、というか「もうちょっと知りたい人のために」の文献リストをつけるべきなのではないだろうか?

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もういちど読む山川日本近代史の作品紹介

再発見、高校教科書。開国から太平洋戦争敗戦まで、激動の日本近代史。

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