もういちど読む山川日本戦後史

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著者 : 老川慶喜
  • 山川出版社 (2016年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634591134

もういちど読む山川日本戦後史の感想・レビュー・書評

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  • ○この本を一言で表すと?
     戦後を区分してそれぞれの時期のトピックを説明した本


    ○この本を読んで興味深かった点・考えたこと
    ・戦後のトピックを程よく摘まんで各時期の雰囲気がわかる内容になっていて、ページ数の割に網羅的に書かれているなと思いました。これまでに他の戦後史の本を読んだことがありますが、いい感じの復習にもなってよかったです。

    ・重要な条約や協定、法律等の文章が都度載せられていて、どういった内容をもとにどうなっていったのかが掴み易くてよかったです。

    ・戦後のGHQによる占領下の日本で採られた政策についてどういった内容でどうなっていったのかが分かりやすく述べられていました。国民の生活の状況についてデータや事件、写真が載せられていて厳しい時期だったことが伝わってきました。(第1章 占領下の日本)

    ・冷戦が拡大していく中で変わっていった日本への政策と日本の変化について述べられていました。外的な要因で日本の景気がよくなり、戦前並の生活水準を超えていったのは、国内だけで完結しない国際情勢の複雑さを感じさせるなと思いました。(第2章 冷戦と講和)

    ・55年体制による政権のある程度の安定から、高度成長に至るまでの流れが駆け足で述べられていました。アメリカから見た日本の位置づけがベトナム戦争等でも変わり、安保改定や賠償問題の解決、国交正常化や沖縄返還などの対外的な取り組みが進む中で、海外進出等が進んで大きな成長を見せ、その弊害としての公害問題が出てくるなど、現在の政治にも関する事柄がこの時期にかなり出てくるなと思いました。(第3章 高度成長の時代)

    ・高度成長を経て経済大国となった日本が、その地位に応じて立ち位置の変更や対応を迫られるようになり、対外輸出に有利だった為替の固定相場制などを変更することになり、石油危機などの中東の紛争等の海外の出来事による影響が国内に大きな影響を与え、またそれに対応する体制づくりが進んだりして、現在の姿により近づいている様が見て取れるように思いました。バブル経済とその歪みにおける不祥事などにも軽く触れられていました。この辺りになると自身でもある程度接してきた事柄になってきたと実感が湧いてきました。(第4章 経済大国への道)

    ・冷戦終結、バブル崩壊、非対称戦争の時代等の現在に至るまでの流れがざっと述べられていました。リーマンショックなどかなり現在に近いテーマにも触れられているのが印象的でした。(第5章 現代の世界と日本)


    ○つっこみどころ
    ・若干思想的に偏りが見られる記述があるなと思いました。学校で使用されている教科書にもそういった傾向が含まれているとしたら問題だなとも思いました。

    ・各時期についての章の中で、内容別に節が設定されていますが、時系列が行ったり来たりするのでついていきづらく思いました。学校の教科書もそうだったので、そのせいで歴史が苦手になる人もいたのではないかと思いました。

    ・最後の方の現代の文化面での動きでSMAPが取り上げられているのに少しウケました。

  • 請求記号:210.76/Oik
    資料ID:50083306
    配架場所:図書館1階東館 め・く~る

  • <目次>
    第1章  占領下の日本
    第2章  冷戦と講和
    第3章  高度成長の時代
    第4章  経済大国への道
    第5章  現代の世界と日本

    <内容>
    山川出版社の「もう一度読む~」シリーズの最新刊。戦後史にしぼった内容だが、教科書の体裁なので、切り込んだ内容はなし。最低限の事実が語られている。面白さを望むなら半藤さんの諸作品の勝ち!

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