アルキメデス周辺の数学について勉強していたが、ちょっと寄り道してメソポタミアに行こうと図書館で借りた。
シュメールが都市国家から領域国家、そして統一国家にはてんする様子が著されている。
この時代の「神」といっても神話世界の存在で、まだ宗教が確立されていない。事物への畏れが神格化されていて大変興味深い。
著者によれば、シュメール人とアッカド人は、シュメール語とアッカド語と言葉こそ違え(それぞれ影響し合っていた言語)、どちらもエンリル神を中心とした神々を敬っており、民族対立的に捉えるのは誤りであるとのこと。
以下、シュメールの7神他についての覚書き。
アン 男:アンは「天」の意味、天神
エンリル 男:「風の王」の意味、人間世界の主人
都市・神殿名:ニップル・山の家
エンキ 男:「地の主」の意味、地下にあった深淵(アブズ)の神
都市・神殿名:エリドゥ・深淵の家
ナンナ 男:不詳、月の神
都市・神殿名:ウル・光の家
ウトゥ 男:「日」「太陽」を意味する
都市・神殿名:ラルサ、シッパル・輝く家
イナンナ 女:「天の女王」の意、金星
都市・神殿名:ウルク・天にある家
ニンフルサグ 女:「山の女王」の意、大地の母なる神
都市・神殿名:アダブ・大いなる家
エレシュキガル 女:「冥界の女王」の意
都市・神殿名:クタ・大いなる町(=冥界)の家