マタギに学ぶ登山技術 [ヤマケイ山学選書]

著者 :
  • 山と溪谷社
2.83
  • (1)
  • (2)
  • (9)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 82
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635040839

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 実在の人たちの様子にスポットを当てていて、読みやすい。斜面の下り方、原っぱ逆じゃんよーと思ったり。

  • ヤマケイ山学選書の一冊。
    現代のマタギたちへの取材に基づき、われわれの山歩きの参考になる点はないか探ろうという本である。

    マタギは山を知っている。
    マタギは無駄を嫌う。
    マタギは自然を敬う。
    マタギは必要なものしか欲しがらない。

    例えば舞茸を見つけた時、マタギは2割残して翌年また生えるようにしておくという。だが商業のヤカラは全部取ってしまう、下手をするとマタギが残した2割も持って行ってしまうという。

    現代の“開発”は、自然をまったく顧みずに行われる。結果鉄砲水や崖崩れが起き、植生が変わり、野生の動植物が駆逐される。「山がだめになった」という。

    ブナなどの原生林は、なぜか夏は涼しく冬暖かいそうだ。杉などの植樹林は下生えもなく、貯水力もなく、冬はさむざむとするという。数百年・数千年の蓄積と、わずか数十年ほどで目先の成果を求めた結果の、大いなる違いを感じる。

    商業主義は無駄を行う。
    頭デッカチに自然は分からない。
    現代人の欲には際限がない。

    「登山技術」を超えて、考えさせられる本である。

  • マタギの登山は、シンプルかつ効率的。長年培った知恵で狩りをする。マタギは廃れども、登山者にも参考になること多し。

  • 【登山関連書】

    『マタギ』と呼ばれる東北地方の熊猟師さんの登山技術や知恵を学んで、山登りに生かそうじゃないかという一冊。

    山で、しかも熊を相手に生きる男の技術や知恵はスゴイけど、すごすぎてあまり参考にはならない(笑)。

    家族には「下山予定日を3日過ぎたくらいじゃ心配するな。10日過ぎたら知り合いのマタギに頼んで探してもらえ。」と言ってあるそう。
    冬、雪囲いを作り、雪の上に杉の枝を敷き詰めただけで、セーターにヤッケという軽装で眠ることができるとか。

    普通の登山者だったら死ぬわ、ってエピソードがてんこもりで、参考にはならないけど読み物としては面白かった。

  • 伸縮性のクライミングパンツ
    ポリプロピレンやクロロファイバーなどの化繊系とウール系の上下セットの下着
    行動中は化繊系、山小屋についたらウール系に着替える

    7ツ道具 ナガサ=ナイフ、マッチ3つ、農業用ビニール、飯盒、細引き5m、長靴、オニギリ3個

    雨の地面を掘るとかわいた地面が出てくる
    木の置き方は井桁よりも平行に
    熊の胆

    干ししいたけを水で戻した汁で熱冷ましに

    熊は最初に投げられたものを負う、ものを投げながら逃げる
    下りに弱い、登りは早い
    3大危険熊 子連れの熊、手負いの熊、秋の発情期を迎えた雌熊

    蜂は、体を小さくして通り過ぎるのを待つ
    黒を追いかけるので白っぽい服
    首をタオルなどで守る

    雪崩は大きな木に捕まる

    きりの時は歩きまわらず待つ
    回りをよく見て行動、岩や木を反対側からも見る

    マメができたら、早めに潰して消毒

    マタギツアー あじがさわ白神山地ガイド倶楽部、白神マタギ舎、マタギ学校

  • 山や自然を大切に(^-^)/

  • 題名ほどのノウハウがあるとも思えず、がっかりした1冊。

  • マタギの技術に興味を引かれて読んだが、もうひとつ突込みが足りない気がした。

全8件中 1 - 8件を表示

工藤隆雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×