空飛ぶ山岳救助隊 (ヤマケイ文庫)

著者 :
  • 山と渓谷社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635047319

感想・レビュー・書評

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  • 2016/1/4購入
    2016/3/26読了

  • 映画「エベレスト」を見て山岳に関わる本として読んでみる。

    海と違って山は民間の会社が救助を請け負っているということを始めて知りました。だから、お金がかかるんだね。
    ヘリ・レスキューの歴史が組織というより個人の影響力が強かったというのは本当だろうか?特殊な発展を遂げたことは判ったけれど、誰か掘り下げて描いてほしい。

  • 漫画「岳」に紹介されていた本。

    ここ数十年で山岳救助は大きく変わったんだなと思いました。
    また、もともと日本という国には欠如している傾向にある「自己責任」ですが、登山ブームがあったということで、「自己責任」の意識が希薄な一部登山者がいるということにも驚かされました。気軽に救助を呼んで、救助されて当たり前という感覚が理解できません。

    しかし、人里離れた山という場所、法律とかは通用しないと思っていましたが、法律に縛られて迅速な身動きができないこともあるのですね。。。

    仕方ない部分もあるかもしれませんが、あまりのハードワーク、ワーカホリックぶりについては、とても残念です。

    篠原秋彦という人に焦点が当たっているわけですが、山で事故に合わない方法であったり、山岳救助にかかる費用とう実用情報がもうわかりやすく記載してあるとよかったようにも思います(ほかの本などを見ればよいだけかもしれませんが)。

    この本でもマスコミはやはりマスゴミな雰囲気が漂っていましたね。

    払ってもいい金額:700円

  • 2013/7

  • 「岳」に出てくる牧さんのモデルになった、東洋航空の篠原さんの本。
    岳のファンは読むべし!!ちょっとキャラの違う牧さんがいます(笑)。
    年末年始にかけて読んでいた長野県警山岳救助隊の本に再三名前が挙がった人だけあって、どのエピソードもすごいです。

    単行本が出た1998年当時は副題が〝ヘリ・レスキューに命をかける男、篠原秋彦〟になっていたのに、昨年の文庫化にあたって副題が〝ヘリ・レスキューに命をかけた男、篠原秋彦〟になっているのが悲しい。
    ご冥福をお祈りいたします。

  • 岳を読んでてこの本の事を知って読みました。とにかく篠原さんという方が熱い!お会いしてみたいと思ったら救助中の事故で亡くなっていたんですね。残念です。山に登ろうとしてる初心者の方は見た方がいいです!ベテランの方も是非です!

  • ヤマケイのイベント(文庫フェス)で上映された「レスキュー 『篠原 秋彦の軌跡』」に登場する篠原秋彦ことシノさんがマンガ「岳」に登場するヘリコプターレスキュー隊の「牧英紀」にそっくりだったこともありいろいろと調べたら「牧」のモデルがシノさんだった。三歩の「よく頑張った」の台詞はシノさんが発していた言葉らしいです。本の内容は、シノさんの頑固一徹で完全を求める仕事ぶりや実際の救助現場の状況をリアルに描写し、ヘリレスキューの常に危険と隣り合わせの緊張感が伝わってくる。救助に携わる県警救助隊や山小屋関係者、民間救助隊の人たちの苦労を知り、あらためて謙虚な気持ちで山に向かいたいと思うようになった。

  • 今でこそ、山での遭難といえばヘリコプターによる救出が頭に浮かぶが、
    以前は救助を人の手のみで行っていた。
    山への物資輸送のかたわら始めたヘリ・レスキューを、
    今の形に発展させたのが、東方航空の篠原秋彦だ。
    篠原氏が山に登り始めたころから、ヘリでの救助活動のさなかになくなるまでを多数の関係者のインタビューをまじえてしるされた作品。

  • ビジネス書として読んでも面白いかも。
    昴エアレスキュー(牧さん)のモデルやね。

  • 「空飛ぶ山岳救助隊」羽根田治著、ヤマケイ文庫刊。国内に先人なき、山岳ヘリレスキューを切り拓いた篠原秋彦さんの伝記。なんら義務も無く、一民間ヘリ物輸会社の営業という枠を大きくはみ出して築いた航空救難の礎。本当の仕事は、枠の中ではないんだなぁ。間違い無く漫画「岳」のあの人のモデル。

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著者プロフィール

1961年埼玉県生まれ。ノンフィクションライター。長野県山岳遭難防止アドバイザー。山岳遭難や登山技術の記事を、山岳雑誌「山と溪谷」「岳人」などで発表する一方、自然、沖縄、人物などをテーマに執筆活動を続けている。おもな著書に『ドキュメント 生還』『ドキュメント 道迷い遭難』『野外毒本』『人を襲うクマ』(以上、山と溪谷社)、『山の遭難――あなたの山登りは大丈夫か』(平凡社新書)、『山はおそろしい――必ず生きて帰る! 事故から学ぶ山岳遭難』(幻冬舎新書)などがある。

「2023年 『山のリスクとどう向き合うか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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