狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死 (ヤマケイ文庫)

著者 :
  • 山と渓谷社
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本棚登録 : 104
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635047494

作品紹介・あらすじ

谷川岳、アイガー、エベレスト、K2、そして最後の山となったグランド・ジョラスと、まるでなにかに復讐するかのように死と隣り合わせの岩壁に挑み続けた男、森田勝。登山界の組織になじむことなく、一匹狼として名を馳せた男がたどった生涯を、ノンフィクション作家、佐瀬稔が描く。

感想・レビュー・書評

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  • 何年か前に、『神々の山嶺』を読んで羽生丈二に首ったけになった際に買ったまま読んでいなかった本。
    最初はただの空気読めないやつ、という印象が強かったが、エベレスト、K2辺りから、ぐっと引き込まれて、気がついたら読了していた。
    歳が近かったり、息子の年齢が近かったりで、尊敬とか畏敬というよりも、何か親近感のようなものを感じた。

    大学時代の先生が言っていたことが、思い出された。比較すべき相手は他者ではなく、自分自身なんだろう。

  • 「神々の山嶺」羽生丈二のモデルと言う理由で読みました。私の中の森田勝は、長谷川恒夫に隠れて、殆ど実績をしらない登山家でした。そんな事もあり、本書を読んで彼の生き様に驚きました。いろいろな人の証言を交える構成はとてもわかりやすかったです。時代は様々な登山家を誕生させます。私より一世代前のあの時代が、無責任ながらも羨ましい気もします。

  • クライマー森田勝の伝記。

  • 山には詳しくないけど、魅力的な人。
    不器用すぎて、読んでてモヤモヤする。

  • 山を愛して山に死んだ森田の生涯が痛々しく書かれる。アタック直前に人間関係にもめ下山。その後単独行に没頭し山に死んだ森田。その孤独に想いを馳せてしまう。

    森田勝は山でしか生きられない人であったのだ。
    学も、金もなく、山岳会でもバカにされ、その全てに対しての怒りを込めるかのように厳しい山へアタックをし続ける。あまりの純粋さに、読んでいて胸が痛くなる。

  • 不器用な山男の生き様。

  • 言葉にできない共感と畏怖。

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